◎レッドオーヴァル
重い印が予想されるスノードラゴンとマジンプロスパー。果たしてこの2頭を信頼してよいものか…かなり悩む。
全7勝をダートで挙げているスノーが芝に矛先を向け、いきなりGIII2着。勢いそのままに続くGI高松宮記念でも2着。荒れ馬場、極端な道悪と時計を要する馬場状態が大きく味方したものと捉えているが、洋芝の今回も時計勝負になる公算は高くない。ソコがこの馬の取捨を難しくさせる。
一方のマジンは、高松宮でのシンガリ負けからじっくり立て直しての出走。リフレッシュして状態面は上向いている。パワータイプなので札幌の芝も苦にしないと思われる。休む前が少し太い印象だったので、馬体の張りを維持しながら体重が減っているようなら買ってみたい。
◎は、前走の勝ちっぷりが強烈だったレッドオーヴァル。準OPでの競馬だけに鵜呑みは出来ないが、4角大外から突き抜けた決め手には凄味があった。もともと重賞での好走歴もあり、クラスの壁はない。展開が向けばまとめて面倒を見るのはこの馬だ。
他では、武豊騎手に乗り替わるスマートオリオンが調子を上げている。ハンデの前走こそ、ゴール前での勝ち馬の決め手に屈したが、叩き2戦目で大きな変わり身を見せ、地力を示した点には好感。3月のオーシャンSではスノードラゴンを寄せ付けずに完勝しており、勝ち負けに加わってくる1頭だ。
初めての1200で適性を示したローブティサージュも引き続き順調。2歳時には牝馬の頂点に立った馬だけに、この馬にも注意しておきたい。
馬連 (15)→(3)(7)(14)
3連単 (3)(15)→(3)(7)(15)→(3)(7)(12)(14)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。