だが、夏休みが8月31日までなのは、日本全国共通ではない。北海道や東北地方などでは、お盆が明けた8月20日あたりから新学期がはじまるところが多い。運動会や文化祭といった秋の恒例行事も前倒しで行われるため、気候によっては「まだ夏」の気分のようだ。
だが、これらの地域は冬休みが長めに取られている。一般的な冬休みといえば12月22日に学校が終わり、クリスマスを過ごし、年末へ至る。年越しのあとはお正月を1週間ほど過ごして学校がはじまるのが一般的だ。北海道や東北地方はそこからさらに1週間程度の休みがある。2週間と3週間では、だいぶ休みに対する感覚が異なってくる。お正月気分を引きずることもできそうだ。
だが、日本の中には夏休みも冬休みも短い場所が存在する。それが長野県である。もともと農業がさかんな地域であったため、田植えの時期と稲刈りの時期に、1週間程度の休みを取る習慣があった。子供も立派な労働力として家の仕事を手伝っていたのだ。さらに2月の極端に寒い時期、1週間程度の寒中休みも存在したという。だが、これらの休みは現在は取り入れられていないが、夏休みの日数は昔の短いままのようだ。春休みは他県より長いようだが、それでもトータルすれば年間の休みが少ないことには変わりない。
所変わればという言葉の通り、夏休みの日数だけでも日本全国で違いがあるのだ。