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階段に張られた糸で転倒し顔にケガを負った事件、被害児童の自作自演だった 動機に「将来心配」の声

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画像はイメージです

 26日午後5時40分ごろ、神戸市垂水区の歩道橋で、「糸が張られていた」などと小学校から通報があった。市内の小学4年生・10歳の男児は、小学校から児童館に向かう途中に、階段を上っていた際、腹部に糸が引っかかって前のめりに転倒して顔にけがをしたと警察に説明していた。垂水署によると、糸状のものは、階段の最上段付近の両側の手すりに結ばれて張られていた。県警は何者かが糸を張ったと見て、傷害事件として捜査していた。

 ところが27日、県警は男児の話が虚偽だったと発表した。27日に保護者と一緒に男児が署を訪れて、うその説明をしたことを認めたのだという。男児は、自宅から持ち出した釣り糸のようなものを手すりに結びつけたと言い、「どうなるか興味があった」と話したとのことだ。

 この事件に対して、ネットユーザーからは「小学4年生にもなってこのような行為をするようでは、将来が心配だ」「しっかりと再教育、メンタルの治療も行ってほしい」といった、自作自演をした児童の今後の人生に対する心配の声が多数上がっていた。また、「けがをしたと被害者を装ったところが狡猾すぎる」「歩道橋の階段に糸を張ったということで、注意だけで済まされるような簡単な問題ではない」といった鋭い指摘も見られた。

 2014年11月10日朝、東京都新宿区の路上で、当時小学6年生の女児が、登校途中に「男からすれ違いざまにトレーナーを切られた」と学校で教員に被害を報告。教員が警察に通報し、器物損壊事件として調べが進められていた事件があった。しかし、警視庁は同日、被害は女児の虚偽申告だったと発表した。同署によると、女児は被害はうそだと認め、「10月にトレーナーが破損し、親にばれるのが怖かった」などと説明し、反省しているという。

 今回の事件は、男児が軽いいたずらの気持ちでやったことなのか、それとも本気で他人に危害を加えようとしてやったことなのかは、本人にしかわからない。だからこそ、その後のケアの徹底が望まれる。

文/浅利 水奈

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