3人は6月21日夜、野田容疑者のアパート室内で福田容疑者の妻、利恵さん(51)に大量の水を飲ませ、体調が悪くなり病院に搬送したが死亡したという。野田容疑者らは利恵さんに「御神水」などと呼ぶ単なる水を、祈祷とともに飲ませ“除霊”をしていたのだ。
「野田さんは30数年前から自分を『神司(かんづかさ)』と名乗り、自宅アパートで一回5000円から1万円でのお祓いを商売にしていました。昼夜を問わずドンドンと足踏みする音や、お経を唱える声が聞こえていましたよ」(近隣住民)
福田容疑者が利恵さんのお祓いを依頼したのは、約3年前からだったという。
「利恵さんの体調が優れないため福田容疑者とともに訪れたのですが、野田容疑者はそれが利恵さんに悪霊が憑いているためだと言い、福田容疑者も了承して除霊の手伝いをしていました。利恵さんが救急車で運ばれた際、そのお腹は大量の水で妊婦のように膨れていたそうです。仮にも福田容疑者は科学者。止めもせず祈祷師の行為を手伝っていたことは信じ難いことです」(地元紙記者)
福田容疑者は、パン、清酒、ビールなどの製造に用いられる酵母の遺伝子構造の研究に携わっていた。崇城大学(旧熊本工業大学)では化学I、化学実験、分子遺伝学、バイオテクノロジー総論などの授業を担当。大学では「あんな真面目な先生が」と事件を聞いて驚きの声が広がっている。
妻をいたわる思いがそうさせたのか。