◎ホッコータルマエ
関東圏で施行されていた頃も含めて、これまでも関西馬の独壇場だった旧JCダートだが、今年は外国馬を除く15頭全てが栗東所属という見事さ! よくぞここまで偏るものだと感心すらしてしまう。
関東馬で記憶に残るのは中山で勝ったイーグルカフェくらいなもので、それも10年以上も前の事だ。「ダートの強豪は栗東で育つ」層の厚さも大したもので、G1/Jpn1の勝ち馬がぞろぞろいる。返せば、さほど力量差もないということか。当然ながら馬券の予想も難しく、10頭ボックスならなんとか的中馬券を手にできるかも…かなり弱気(笑)。
そうも言っておれないので近年の傾向から5〜6頭に絞りたい。
馬券に絡んだ馬のほとんどが、みやこS、JBCクラシック、武蔵野Sをステップにしている。しかも、同レースで好走した馬が勢いそのままにここでも好走する傾向にある。
みやこ組からインカンテーション、ナムラビクター、JBC組からコパノリッキー、クリソライト、ワンダーアキュート、ホッコータルマエ、武蔵野組からはワイドバッハが該当する。
この中では、3連勝中だが「上がり目」の点で? のインカンテーションと、展開が嵌った感のあるワイドバッハを割り引いて考える。その2頭をバッサリ切るかわりに、過去2年、みやこSから臨戦して4、13着と結果が出なかったローマンレジェンドを加えたい。エルムS以来4カ月半ぶりとなるが、間隔をあけた方が好結果につながってきた馬だけに、その点に注目する。
3連複 ボックス
(3)(4)(8)(11)(12)(14)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。