◎マーティンボロ
サマー2000シリーズの最終戦。所持ポイントからみてメイショウナルトを逆転できる可能性のある馬は2頭のみ。ニューダイナスティとマーティンボロ。ともにV条件だ。
3200万円という優勝ボーナスの額はさておき、2か月余りの短期間に組まれている5戦が対象であり、出走できてせいぜい3戦。馬本位で仕上げていく過程においてはきついローテーションである。メイショウのようにハナからこのシリーズを狙って調整してくる馬は極端に少ない。言い換えれば、シャカリキにこのシリーズ制覇を狙う馬はほとんどいないということ。サマー2000が盛り上がらない最大の理由だろう。
今回はとくに肩入れする馬もいないので、個人的にサマー2000を楽しむつもりで(笑)僅かながらでもチャンスのあるダイナスティ、マーティンの両馬を狙ってみたい。
マーティンボロは、5か月ぶりの前走を2着。低評価で制した中日新聞杯勝ちがフロックでなかったことを証明してみせた。叩いた上積みを考えれば勝ち負けだろう。
一方のニューダイナスティは、七夕2着、小倉4着、そしてここが今夏3戦目。走り頃には違いないのだが、スパッと切れるタイプではないので、平均ペースで流れてそこそこ上がりのかかるような展開が理想か。昨年は、1番人気で5着…人気薄の今回はプレッシャーがないので好結果を生む可能性はある。
他では、ここに照準を合わせて調整してきたユールシンキング、前走負け過ぎながら変わり身の見込めるラストインパクト、斤量が魅力のステラウインド、昇級も昨夏の新潟でサトノノブレスを負かすなど力を秘めるクランモンタナあたりに注目。
メイショウナルトは、ハンデ、脚質を考えると今回は疑問。
馬連 (13)→(5)(9)(12)(15)(16)
3連単 (9)(13)→(9)(13)(16)→(5)(9)(12)(13)(15)(16)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。