今週は「第58回東京大賞典(GI)」が大井競馬場でおこなわれます。毎年地方のトップクラスと中央のトップクラスが激突する年末の大レースです。今年は地方で一時代を築いてきたフリオーソ、ボンネビルレコードが当レースを最後に引退します。有終の美を飾るのか、それともJRA勢が勝利するのか、熱き戦いが繰り広げられます。
本命は絶対王者を目指す元WBC世界フライ級王者・内藤大助こと◎(2)ワンダーアキュートです。ボクシング界では遅咲きの32歳10ヵ月で世界チャンピオンに輝いた内藤大助。ワンダーアキュートも6歳にしてJpnIを初制覇した遅咲きの王者。そんなところが内藤大助と似ています。ですが、世界チャンピオンと呼ぶにはタイトルが少なく、現状では東洋太平洋王者といったところ。ここでタイトルを獲得し、絶対王者へと上り詰めたいところです。前走のジャパンカップダートは敗因がはっきりしています。それは展開や状態ではなく馬体重。パドックを見る限り少し重いかなという状態での出走でした。実際直線ではもたもたしたところを見せていましたが、それでも最後はメンバー中2位の 上がりを使って伸びてきました。今回は輸送があり、マイナス馬体重で出てくれば好勝負必至。まともに力を出せれば、昨年当時の絶対王者・スマートファルコンにハナ差の接戦を演じた力がここでは抜けています。減量に成功し、実力を出せれば絶対王者間違いなし。
対抗は伸び盛りの3歳馬○(4)ハタノヴァンクールです。近2走はベストといえない状態での出走の為、度外視します。前走のJCダートでは、3コーナーから大外を回りながら動き、メンバー中3位タイの上がりを使い復調の兆しを見せました。体調は徐々にアップしてきており、距離が200m伸びるのも良く、舞台が大井競馬場へ移る今回は条件が好転します。鞍上が剛腕で、大井の馬場を熟知している内田博幸騎手へ替わるのもプラス。じっくりと脚を溜め、長く良い脚を使って伸びてくることでしょう。
▲は来年のダート路線を引っ張る一頭(8)ローマンレジェンドです。狭いところでもこじ開けてくる抜群の勝負根性を持っている本馬ですが、前走はそれがなくじりじりとしか伸びなかったのが気になるところです。走りを見る限り、現状は地方の深い馬場よりも中央の馬場の方が合っていると思いますが、能力が高いのは間違いありません。能力だけなら◎と遜色ないですが、現状での完成度、適性という点を考慮して▲としました。
△は(7)エスポワールシチーです。前走は手前を変えなかった上に、道中はかかってしまい全くスムーズな競馬ができませんでした。リズム良く走れればまだまだやれます。
◎(2)ワンダーアキュート
○(4)ハタノヴァンクール
▲(8)ローマンレジェンド
△(7)エスポワールシチー
買い目
【馬単】2点
(2)→(4)(8)
【3連単】4点
(2)→(4)(8)→(4)(8)(7)
※出馬表などのデータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。
なお、2012年の更新は今回で終了します。次回は2013年1月8日からの更新となります。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。学生時代、大井競馬場で開かれた大学対抗予想大会の優勝メンバーの一員。大学卒業後、北海道へ渡る。浦河にある生産牧場を経て、在京スポーツ紙へ入社。牧童経験を活かし、数々の万馬券を的中する。中にはパドックで選んだ4頭で決まり、3連単100万円越えもあり。本人いわく馬の気持ちがわかるとか。顔は馬面。現在はフリー