2010年には有名モデルを数多く起用し、オールスターのファッションショーで6年振りのウィメンズコレクションにカムバックしたトム、今コレクションは全ての女性に似合うものだと話す。
「コレクションは、歳やプロポーション、それにパーソナリティーに関わらず、全ての女性のためにデザインされたものです。誰にとっても、私たちのやっていることは個人のスタイルを向上させるための手助けです」
2009年に『シングルマン』で映画監督デビューを果たしたトム、婦人服への復帰の理由が、フレッシュでモダンなデザインが出来ると感じたからとvogue.comに話す。
「パフュームやアイウェアでファッション界に復帰した時は、自分がそれ以上何か出来るかということに不安だった。何か新しい表現が浮かぶまでは、婦人服を手がけたくありませんでした」
ウィメンズウェアと同時に、パフュームやメンズウェアのデザインも引き続き行なうトム、その理由を人々に質の良い製品を感じ取ってもらいたいからと説明している。
「僕は自分にとって『トム・フォード』ブランドというのは、クオリティーを大事にする、ジェネレーションを超えた男性や女性が美しい仕立ての洋服やアクセサリー、多様なパフューム、それにコスメやエステ用品を見つける場所だと思っています」