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平安S ワンダースピードが押し切る

 25日(日)の京都メーン「第16回平安S」(GIII、ダ1800メートル)は、3番人気のワンダースピード(牡7歳、栗東・羽月厩舎)が、逃げる1番人気のエスポワールシチーをクビ差交わして優勝。勝ち時計は1分50秒4(稍)だった。

 昨暮れのJCダートでは、1番枠でスタートがひと息。もまれ込む競馬で惨敗した。その苦い経験を教訓に、きょうはゲートに全神経を集中して好スタートを決めた。「行かせれば、行ける馬だからね」(小牧騎手)。

 こうなれば、2番枠を存分に生かせる。好位のインをロスなく追走すると、あとはエスポワールの背中を追うだけだった。「ゴール前はいつもひと伸びてしてくれるので、後ろの馬はともかく前の馬は捕まえられると思った」。理想的な競馬に、ジョッキーは「いやぁ〜シビれたね」とニッコリ。最後には「本当に力をつけている。今なら負ける気がしないぐらい」と頼もしい言葉が飛び出した。

 これだけ“スピーディー“な競馬ができるようになれば、大舞台でも大きく夢が膨らんでくる。

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