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ボクシング きょうWBC世界S・バンタム級戦 西岡 V3へ“謎の逃亡”

 いよいよきょう10日にゴングが鳴るボクシングダブル世界タイトル戦(国立競技場代々木第二体育館)の前日計量が9日、後楽園ホール展示場で行われ、WBCスーパーバンタム級王者西岡利晃、WBAスーパーフェザー級王者ホルヘ・リナレスともに一発パス。その後は多くを語らず会場を後にした。その裏には陣営の戦略の見え隠れする。

 防衛戦を明日に控え、計量に臨んだ2人。余裕でクリアすると「万全です。完べきです」(西岡)「大丈夫です。明日早いから」(リナレス)とだけ言い残し、帰路についた。

 無理もない。帝拳は今年7月にWBCフェザー級王者粟生隆寛(当時)が、王座から陥落している。それだけに万全の状態を期すため、ジム側が“かん口令”を敷いたのかもしれない。
 浜田剛史代表は「(西岡は)左を打つタイミングがつかみにくいと思う。明日のエルナンデスは(米国進出を)アピール出来る相手だと思います」と西岡の思いを代弁した。
 同じ失敗を繰り替えさないために盤石の体制を整えた帝拳陣営。見事なダブル防衛を果たし、自分たちの株を上げたいところだ。

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