ABC出身者の出世頭といえば「浪速のみのもんた」こと宮根誠司だろう。1987年にABCへ入社。その後フリーなり『情報ライブ ミヤネ屋』が関東地区でも放送されることになり、全国的な知名度を獲得。今年4月からは『Mr.サンデー』で在京キー局制作番組初のレギュラーになった。「関西弁で情報番組を進めるのは関東人にとっては衝撃的でした。『Mr.サンデー』には賛否両論まだ別れるところですが、まあこれからでしょう」(テレビ局関係者)。
今回、結婚を発表した山本モナは学習院大学卒業後、1998年にABCに女子アナとして入社。2005年に同局を退社、オフィス北野所属となり、『筑紫哲也 NEWS23』(TBSテレビ)に出演するが、衆議院議員の細野豪志氏と東京都港区南青山での『不倫スクープ写真』が写真週刊誌に掲載され降板。この騒動で彼女の知名度は全国区となった。「その後の彼女のお騒がせぶりはご存じでしょう。結婚についても先輩の宮根から『家庭におさまるタイプじゃないのでは』とのコメントも出ていましたね」(テレビ局関係者)。
その山本モナの1年先輩にあたるのが現在、テレビ朝日『スーパーモーニング』でキャスターをつとめる赤江珠緒。神戸女学院大学卒業後に1997年に同局入社。1998年には全国高校野球選手権大会中継の実況を担当している。彼女の転機は2003年6月。テレビ朝日の『スーパーモーニング』を担当することになった。これは前任者の徳永有美アナが不倫騒動を起こし、ワイドショー担当者として相応しくないとして降板。テレビ朝日女子アナウンサーに適任者がいなかったための大抜擢となり、彼女はこれで全国区となった。その後大阪に戻るも2007年にフリーになり、再び上京、『スーパーモーニング』のキャスターに復帰した。「彼女は非常に評価が高いです。普段は優等生的な立ち位置ですが、時には毒を吐き、問題を提議することもある」(テレビ局関係者)。
在阪アナが活躍する背景には何があるのだろうか。「厳しいことを言えば、やはり東京キー局のアナは甘やかされすぎ。突然、下積み経験も少なく、全国区のキャスターに抜擢されたりするのですから。地方にはある意味でハングリー精神があります」(テレビ局関係者)。
山本モナは引退を表明しているが、宮根と赤江は絶好調。東京での活躍はまだまだ続きそうだ。