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プロフェッショナル巧の格言 タージン(テレビリポーター) スタッフの支えで100%出し切る 関西「ロケの神様」の真骨頂(2)

 現在も、テレビを中心に、いちリポーターとして各地を忙しく飛び回る。出たとこ勝負で変化に富んだ現場をそつなくこなす秘訣は何か?
 「僕がいつも心がけていることは、ロケというのは、現場に行ってからではなく、その前のスタッフ集合の時から始まる、ということです。そらロケですから、取材先に集中するのももちろん大切ですが、僕の場合、背中を固めるスタッフとのコミュニケーションを図っておかんと怖いですね。カメラの回っていないところでいかに周囲に繋がるかですよ。そやから現地に行くまでが勝負です。ロケバスや電車の中で、みんなで雑談でも何でもやって、ええ雰囲気を作っていかんとダメ。その中から何か共感できる話題があれば、みんなが一つの輪になれる。そうなったら、その後はすごくいいリズムで本番に臨めますし、スタッフの方で僕のやりやすい環境を作ってくれます。ギスギスした雰囲気悪い現場はダメですよ。僕はよく『フレーム・インのタージン』(画面に思わぬ角度で顔を出す)と呼ばれますが、フレーム・インという手法はいわば小細工。やり方としては邪道やという人もいます。でも現場のムードが良かったら、そういうお遊びも効果的にやれるんです。それから技術的なことでもう一つ。僕は現場では、カメラが回る2秒前ぐらいから歩き出すようにしています。その方がよりリアルなリポートになるんです。キューが出てから歩き出す、しゃべり出すというのは何やウソ臭い気がするんですね。普通、そんなことないでしょ?」

 デビューから現在に至るまで、活動拠点はもっぱら関西。その背景には自らの体験に基づく人間観察と、独自の文化論がある。
 「そらね、芸人としては全国制覇は夢です。おかげさまで『関西の方に珍獣がおる』ということで、東京からもお声をかけてもらってますが、僕は大阪の空気の方がおもしろい。大阪はネタの宝庫ですよ。壊れたおっちゃんやら磨けば光るおばちゃんやら、黙っていてもネタ持ってきてくれる女の子やら。そんな面白い人間が昼間からそこら中を歩いている、そんなん大阪しかないですよ。リポーターというのは突っ込んでいった時に、こっちの狙い通りの返事が返ってこないというのがいちばん怖い。そこで無理にもう一回突っ込んでいって、相手に怖がられて逃げられる。こうなったら最悪です。しかし東京の人はシャイですから、そういうケースによく出会うんですね。その点、大阪はズケズケものを言い、勝手に反応する人間が多いから、そういう怖さは少ない。こっちが無茶振りせんでも、自分で勝手に反応してくれる。ロケ現場でネタを振ったり振られたり、みんなで言葉のキャッチボールができる関西の土壌が僕を育ててくれたと思います。そんな大阪の街の中で若い頃から鍛えられてきたからこそ、知らんうちにロケが得意になったんやと思いますね。それに大阪に特化したタレントというのを長くやってますとね、そのポジションがものすごく気持ち良くなって大阪を離れにくくなるんです。大阪ローカルで売ってはるタレントには、そういう人が多いんやないですか?」

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