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6大関効果ゼロ“残券”公表もためらう歴史的不入りの夏場所

 両国国技館で行われていた夏場所は、土俵上の盛り上がりとは対照的な不入りに相撲協会は頭を抱えている。
 この場所は鶴竜(26)が新しく加わったため、史上最多の6大関が出現。協会は、鶴竜一人では地味過ぎるため6大関をまとめて前面に押し出し、相撲人気を煽ろうとした。ところが、これがさっぱり。

 ニューフェースの鶴竜は、大関特権である国技館地下駐車場までクルマで乗り付けるのを止め、連日、南門から歩いて支度部屋入り。少しでもファンとふれあい、ひいてはファン拡大につなげようという思いからだが、そんな努力をよそに館内では初日から閑古鳥が大集団で鳴いていたのだ。
 「とりわけ、ひどかったのは2日目。マス席が空いている日は珍しくないですが、土俵まわりの溜まり席まで空いていた。いつも打ち出し後、広報部からその日の残券(満員で1万1000人)が発表されるんですが、この日はあまりのヒドさに発表されませんでした。こんなことは初めてで、翌日には八角広報部長(元横綱北勝海)が、決して意図的に発表しなかったワケではないと謝罪し、改めて2日目の残券を公にしました。しかしその数がなんと史上ワーストの6080枚。北の湖理事長もさすがに青い顔でした」(相撲担当記者)

 この歴史的不入りの原因はどこにあったのか。八角広報部長は、「スカイツリーの開業との相乗効果を狙って、いつもより初日を1週間早めたんだけど、震災の影響でスカイツリーの開業が予定よりも2週間遅れたのが痛かった」と弁明。しかし、やはり目玉の6大関が入場券の売れ行きに何の貢献もしなかったことは大きい。これで、毎月6人合わせて1408万2000円の給料は、大赤字に悩む今の協会にとって痛い。
 「横綱を狙うような大関でも出てくれればいいんですが、もう白鵬が昇進してから28場所も新横綱の誕生ブランクが続いている。来場所も出ないのは決定的で、これは史上ワーストタイ記録です」(協会関係者)

 やはり、お荷物大関か。

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