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RIZINがメイウェザー対那須川天心について初言及!「今週中に明確なアナウンスを…」

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フロイド・メイウェザー、那須川天心

 総合格闘技イベントRIZINは10日、フロイド・メイウェザー対那須川天心の対戦をめぐるトラブルについて初めて言及した。

 フロイド・メイウェザー対那須川天心のスーパーファイトの記者会見は5日に開催された。しかし、その後メイウェザーはインスタグラムで「直ちに中止にしなければならない」とコメントしていた。

 RIZINは混乱を招いていることについて「メイウェザー選手自身のSNSより、試合を取りやめるとも読み取れるアナウンスがあり、混乱を来たしましたことをお詫び申し上げます」と謝罪。続けて「RIZIN実行委員長榊原信行は現在弊社とメイウェザー選手との間で締結された基本契約書を基に、実施に向けての話し合いを行っております」とした。RIZIN側は、改めて基本契約を交わしていることを明言、試合実現に向けてメイウェザー側と交渉を継続しているという。結論に関して今週中には「明確なアナウンスをさせていただければ」としている。

 RIZINの公式HPを見ると、『RIZIN.14』(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)の対戦カードとして「メイウェザー対天心」は12日現在も掲載され続けている。周辺取材を続けているが、「これはメイウェザー側の駆け引き」と見る声も多く、おおむね「やるでしょう」との見解で一致している。いずれにせよ、メイウェザーの影響力の高さに巻き込まれている形ではある。

 しかし、これが中止になれば社運をかけて勝負に出たRIZINが壊滅的なダメージを受けるのは必至。榊原実行委員長は「これからもめにもめるでしょう。今ももめてるしね」と話していただけに、メイウェザーのこうした行動を“想定内”と捉える見方も多い。ただ、会見に集まった一般紙や通信社、世界から駆けつけたマスコミからはメイウェザーの発言で“シラケムード”になっているのも事実だ。

 1976年にアントニオ猪木との異種格闘技戦に臨んだモハメド・アリも試合当日まで「(条件を)飲めなかったら帰る」と、高圧的な態度で交渉を有利に進めたという“前例”があるが、当時はアリの言動がマスコミにとっての格好の“ネタ”となり、ファンは一喜一憂していた。アリはアリで当時世界では無名だった猪木との対戦を、“世紀の一戦”として盛り上げる狙いがあったのは間違いないだろう。

 今回のメイウェザーに関しても、そんな狙いが見え隠れしているような気がしてならない。天心はまだ世界では無名な存在。しかしメイウェザーが中止をにおわせたことで、世界中のメイウェザーファンやボクシング関係者、そしてマスコミが「テンシンはどんなやつなんだ?」と騒ぎ始めた。今の時代、こうした戦略が吉と出るか凶と出るか分からないが、メイウェザーが再び「(交渉の)テーブルにつく」と言えば、世界の注目度は高まるのではないだろうか。

 現在、天心は17日に両国国技館で行われる『RISE129』の内藤大樹戦へ集中している。この試合をしっかりクリアし、メイウェザーにメッセージを送りたいところ。RIZINの「明確なアナウンス」はこの試合を待ってからでも遅くはない。RIZINには「天心ファースト」で交渉を続けてもらいたい。

取材・文・写真 / どら増田

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