問題となったのは、同日夕方に放送された回で、番組には「子どもを狙った犯罪に詳しい『ステップ総合研究所』所長」である清永奈穂氏が出演していた。子どもが多く犠牲になった事件ということもあり、事件の状況などについて解説が行われていたが、その中で清永氏はうっすらと笑顔を浮かべ、「バス停の辺りは歩道の幅が狭い、子供たちが並んでいた付近は、もう少し広いんですが、逃げるのは難しかったんではないかなと思いました」「(スクールバス通学について)安全という隙間をつかれたという感じですね」と話していた。
また、鈴江奈々アナウンサーが「テレビの前の親御さんたちも不安になってる方多いと思うんですけど、子どもたちに守り方どう教えてあげたらいいと思いますか?」と質問すると、清永氏は「まず、おうちでランドセルを背負ったまま走ってみる、ウフフ、というのをやってみてもいいかもしれませんね」と笑いながらレクチャー。さらに、「(不審者が)来たと思ったら前に逃げることはできたと思いますので、そういうことを何かしらの機会に学ぶということがあれば、とちょっと悔しい思いはありますね」と述べたり、藤井貴彦アナウンサーが「子供が自分の身を守らなくてはならない、辛くて悲しい時代になりましたけど、そうとばかりは言ってられないんですね」と問いかけると、清永氏は「しっかり安全に歩いて行く術をつけていくのは、これから生きていく上で大事なことですから、安全に歩くマナーも含めて、学ぶいい機会だとして頂きたいと思います」と話していた。
これに対し視聴者からは、「よく笑って話せるな…理解不能」「安全に歩く術をつけるいい機会って…なに言ってるの?」「自分の子供が刺されてもヘラヘラできるのか?すごく不愉快だった」という批判が殺到していた。
「実は当日、同じく日本テレビ系の『スッキリ』では、この事件について目撃者だという男性にインタビューしたのですが、呂律が回っておらず、矛盾した回答をしたり笑ったりなどしていることが物議に。朝に続いて夕方にも不適切な人材を出演させたということで、ネットからは『日テレちゃんと人選びなよ…』『今日の日テレは登戸の事件に関してコメントする人選を誤りすぎ』という苦言も寄せられていました」(芸能ライター)
笑いながら解説する清永氏に、多くの人が不快感を覚えたようだった。