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新潟2歳S 本紙・橋本記者がタケショウオージの国枝師を直撃

 夏の新潟競馬、最終週のメーンは2歳王者決定戦「第27回新潟2歳S」(JpnIII 芝1600m 9月2日)。各馬の力関係が判然とせず予断を許さないが、美浦黄門こと本紙・橋本千春記者が白羽の矢を立てたのは、“競馬の王子”タケショウオージ。430kgの小兵だが、小回りの福島で大外強襲撃を決めた切れ味は秀逸。先週のキーンランドC(クーヴェルチュール)に続き、今週は新潟&札幌(札幌記念=サイレントプライド、マツリダゴッホ)でダブル重賞制覇をもくろむ国枝調教師を直撃取材した。

 −−先週はクーヴェルチュールでキーンランドC優勝、おめでとうございます。早速ですが、タケショウオージの休養理由をお願いします。
 国枝師「当初はマリーゴールド賞を予定していたが、歩様に乱れがあったので大事を取って放牧に出し、目標をここに絞って調整してきた」

 −−追い切りの感想は。
 国枝師「時計的(美浦Wコース=5F63秒5)には十分すぎるほど動いているし、後藤(騎手)からも『いい動きだった』と報告を受けた。後藤はデビュー前からケイコに乗っていて、手の内に入っているから(乗りかわりは)何の心配もない」

 −−デビューしたのは福島ですが、他場の馬の印象を聞かせてください。
 国枝師「新潟デビュー組はコース実績がアドバンテージになると思う」

 −−この馬の課題は。
 国枝師「折り合いに尽きる。デビュー戦はわけが分からず走ってきたが、1度使って競馬というものが分かってくるから、テンションが上がりすぎると引っ掛かる心配がある」

 −−広い新潟コースはプラスになるのでは?
 国枝師「一概にそうはいえない。小回りコースの方がペースが速くなるし、持ち味(差し脚)を生かせる。前がやりあってくれればいいが、競馬は“だましあい”(笑)だから、なかなか理想通りの展開にはならない」

 −−最後に意気込みをお願いします。
 国枝師「潜在能力はピンクカメオ(NHKマイルC)や、クーヴェルチュールとそん色ないのであとは、折り合いひとつ。終いの生きる展開になれば、好勝負になる」

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