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球界激震スクープ! 広島・黒田博樹「右腕に異変」(2)

 こうした初登板での異変に気付いたチーム関係者は少なくない。トレーナーチェックがされ、『異常ナシ』が報告されるまで、緒方監督も生きた心地がしなかったのではないか。
 「営業のことだけを考えれば黒田を日曜日に登板させ、集客数を増やす選択もある。しかし、あえて中5日での登板に踏み切ったのは、メジャー時代の中4日の登板間隔に近い状況を作ってやるためでしょう。球団は『黒田弁当』なる商品も緊急発売させ、例の復帰会見のDVDもリリースしました。経済効果はやはり絶大です」(ベテラン記者)

 こうした“黒田効果”は球団が当初に想像していた以上だ。しかし、こんな声も聞かれた。
 「黒田とバッテリーを組む難しさを実感しているカープ選手がいます。黒田の武器は変化球・ツーシームですが、右打者の外角にボールからストライクになる“バックドア”、左打者なら内角にボールからストライクになる“フロントドア”があり、かつ、カーブ、スライダーなど、どの変化球のクオリティーも高い。従って対戦打者に打たれた場合、自動的に『捕手のリードが悪い』という図式になる」(同)

 黒田は基本的に捕手のサインには首を振らない。正捕手の會澤翼は試合後、黒田に「ちょっといいですか」と自身の出したサインの是非を確認している。
 「好投手が捕手を育てる」という話もあるが、変化球全てが高品質という次元の高さだ。広島捕手陣は前例のないハイレベルな学習を強いられているわけだ。
 「GW突入前には、広島の逆襲が始まるはず。打線低迷がスタートダッシュに失敗した最大の原因だが、他投手も『黒田教室』で配球の妙を学んでおり、その学習効果が表れるのはこれからでしょう」(広島OBのプロ野球解説者)

 一方、対戦チームは単純に黒田人気にあやかろうとしているようだ。
 「パの3球団から恨み節が出ています。今季から交流戦が18試合に縮小され、『1カード3試合ずつ』となりました。昨季まではホーム&ビジター2試合ずつで対戦4試合を行ってきましたが、今季から『毎年どちらかのホームで3連戦』ということになり、2年でホーム&ビジターを完結させます。つまりパの各球団は何が何でも広島戦の主催権が欲しかったのですが、抽選によりロッテ、日本ハム、楽天が外れてしまったのです」(在京球団職員)

 あやかろうとしているのは、パ・リーグだけではない。40歳の黒田が『侍ジャパン』に招集される可能性も高まっている。
 「侍ジャパンのテレビ視聴率が伸び悩んでいます。小久保体制になって以来、どういうわけか、視聴率が2ケタに届いていません。3月に行われた欧州代表戦は読売グループが必死にチケットを売り、かつタダ券をまいて、何とか2万人台の観客を確保させました」(前出・ベテラン記者)

 観客動員の真相は定かではないが、テレビ視聴率の伸び悩みは、確かに今後のスポンサー契約にも影響しかねない。しかも、欧州戦の舞台裏では12球団がオープン戦を戦っており、全球団が開幕投手と主力バッターを派遣することができなかった。
 「興行の在り方を見直す必要性もあるが、まずは黒田招集で不人気ぶりを打開したいのでしょう」(同)

 黒田は勝っても負けても、表情ひとつ変えようとしない。そんな日本人が忘れている“サムライの心”を持った黒田ならジャパンのユニホームが似合わないはずがない。しかし、前述した通り、もしも右腕に広島首脳陣にも明かしていない秘密があったとしたら…。
 まるで球界全体の救世主のように期待される“オトコ黒田”。何事もないことを祈らずにいられない。

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