2月18日(日)に彼らが初の日本武道館単独公演を敢行した。この公演は昨年行われたツアー『M.S.S Project Tour 2016 〜光と闇のファンタジア〜』のファイナル公演になるが、チケットは即完売し各方面で話題となった。これまでにアルバムも5枚制作しており、新アルバム『M.S.S.Phantasia』(2月8日発売)に至ってはオリコン・デイリーチャート1位(ウィークリー4位)をマークしている。
ライブ当日は熱狂的なファンが集結し、メンバーのイメージカラーのペンライトを掲げながら開演を待っていた。オープニングは彼らの十八番である“ゲーム実況”でスタートし、映像をはさんでライブ演奏へ。新アルバム収録楽曲「Divine Ash」が鳴り響く中、FB777がステージ下からせり上がり、続けてあろまほっと、eoheohがポップアップで登場、最後にKIKKUN-MK-IIがせり上がる派手なオープニングを飾る。
そして「Over Road」から本編がスタート。アッパーなボカロ曲「ENMA DANCE」からハードチューン「Borderlansのテーマ」「Egoist Unfair」、ポップでキャッチーな「M.S.S.Party」など、幅広い音楽性で飽きさせない。もちろん、ボーカルは曲に合わせて4人が担当。歌以外ではFB777がショルダーキーボード、KIKKUN-MK-IIはギターを手に、時おり速弾きで魅了。あろまほっととeoheohは終始ダンスでライブを盛り上げた。曲によってはメンバーがトロッコに乗ってアリーナの通路を移動し、アイドルなみの演出で観客を煽る。「M.S.S.Phantasia」で本編がフィニッシュするまで、まさに何でもアリの彼ららしい内容だった。
続くアンコールでは、それぞれのキャラクターをフィーチャーしたメドレーをプレイ。曲が変わるたびに観客がペンライトの色を変えていくというコンビネーションで、一体感を高める。そんなファンに対し、KIKKUN-MK-IIがMCで「ウチらの活動はいろんなことをやりすぎていて、まとまりがなかったりするし、みんなも友達に紹介しにくいと思います。でも、ゲーム実況や音楽をやるという、ひと言では表せないグループなんだなって、今日は誇りに思ってます。武道館(公演)ができたのも、みんなが応援してくれたおかげです。感謝の気持ちは言い表せないです」と、メンバーを代表して大舞台に立った思いを告白。ハチャメチャなノリに潜む真剣さをのぞかせた。
大ラスは「We Are MSSP!」。4色のメタリックテープが客席に発射され、にぎやかな締めくくりとなった。
終演後、武道館公演のDVD発売と夏に行われる全国ツアー『Soul Meeting 2017』の開催が発表され、次なるアクションを示した。
(C)徳間書店・STRE EDGE編集部