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キングオブコント、平均視聴率が前年上回った理由は? 優勝者が売れないジンクス覆せるか

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ハナコ・菊田竜大、秋山寛貴、岡部大

 22日、コント日本一を決める大会『キングオブコント2018』(TBS系)でお笑いトリオ、ハナコが優勝を果たした。平均視聴率は前年度を上回る11.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。3年ぶりに番組の視聴率が上昇した。

 同番組のここ3年間の平均視聴率は、「2015年(第8回) 15.0%→2016年(第9回) 12.1%→2017年(第10回)9.7%」(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と右肩下がりだった。ところが今年は10%以上に持ち直している。これには何か理由があったのだろうか。

 今回、番組側でも右肩下がりを食い止めるべく戦略を立てていたようだ。まず今年は、決勝に残ったファイナリストの芸人10組を大会当日まで明かさず、SNS上で的中させるクイズ形式を採用。ゲーム感覚で楽しめるシステムを取っていた。また、朝の連続テレビ小説『わろてんか』(NHK総合)で寄席を経営する女性を演じた女優・葵わかなを番組MCに起用し、お笑い好き以外の視聴者の獲得を図っていた。

 また、バナナマン・日村勇紀の報道が注目されていた側面もあるだろう。番組放送の直前である今月20日、フライデーが日村の淫行疑惑を報じた。これを受けて、“ダウンタウンの2人にどうイジられるのか?”に注目が集まっていた。実際、番組序盤から松本人志は「今年は違う緊張感があるのは、もしかしたら日村さんがいるからかもしれません」と洗礼を浴びせ、浜田雅功からは日村が番組の審査員にもかかわらず「あの…(どなた)?」とトボけてスタジオの笑いを誘っていた。

 3つ目に、結果的にファイナリスト10組の若手とベテランのバランスが絶妙となったことも要因だろう。若手芸人のやさしいズは同大会の準決勝に4年連続進出するなどあと一歩というところでチャンスを逃していたコンビだ。またハナコは今年、日本音楽事業者協会が主催する「お笑いハーベスト大賞」で優勝しており、もともと実力は折り紙付きだった。その他の芸人たちも、ほとんどが同大会の出場経験者であるか、M-1など知名度の高い大会で顔が知られている。いずれもコントの実力派として期待される芸人が残っていた。

 放映された時間帯を見ると、裏番組に『池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間スペシャル』(テレビ朝日系・18時56分から)、『世界一受けたい授業 今日から変われる2時間SP』(日本テレビ系・19時から)、『ブラタモリ』(NHK総合・19時半から)など教養バラエティ番組が重なったことも要因として考えられる。視聴者は、いつも放映されている特番ではなく、“お祭り”の方を取ったのだろう。

 では実際の視聴者はどう番組を見ていたのだろうか。「ハナコは2本とも斬新だったよ! 林先生も言ってたけど、構成とか切り口が他とぜんぜん違った。舞台見に行きたいって思ったよ」「平均的にどの芸人も面白かったけどインパクトもなかったかなー」「去年はにゃんこスターに真剣勝負の緊張感みたいなのをジャマされたが、今年はジャマするヤツがいないから見やすかった」「さらば(青春の光)の東ブクロが大会のせいで弟の結婚式出れなかったとか、何かと話題が多くて面白い大会だった」などそれぞれに番組を楽しんだようだ。今回は賛否が真っ二つに分かれており、ネット上では大いに物議をかもした模様。それぞれのネタを含め、旬な話題や裏番組事情など、複合的な要素から視聴率が上昇したのだろう。

 その一方で、今年は番組の視聴率こそ上がったが、「タレントとしては誰も売れなさそう」「キングオブコントで売れた芸人いないよね?」と指摘する厳しい声もあった。特にハナコは新しいコントの可能性を感じさせてくれたが、その活動の中心は舞台になっていくと予想しての意見だろう。

 ネタの大会のため見過ごされがちだが、同番組の中で、ハナコの菊田竜大はネタを作らず、コント内での出番も少なく、それでいて優勝が決定した瞬間に号泣するというキャラクターが笑いを誘っていた。ハナコがテレビでブレイクするとすれば、菊田のキャラ立ちにかかってくるのかもしれない。

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