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男と女の官能事件簿 元彼の結婚相手を虐殺したOLの嫉妬(3)

 Aさんとの同棲生活を送っていた村山にとって、すべては順調に運ぶはずだった。Aさんは勤め先の役員となり、自分は夫との離婚に向けての話し合いが進んでいた。Aさんが出世したのは余禄だったかもしれないが、5年近くも同棲生活を続けた彼との結婚を目の前にして、村山の前途は明るい兆しが見えていたのであろう。

 ところが、思いもよらず事態は一変する。2006年1月、2人が働くスーパーに由希子さんが入社してきたのだ。彼女は明るく、礼儀正しい女性だった。そして、彼女の指導に当たったのがAさんだった。
 Aさんと由希子さんは日ごと親密になり、その年の秋には2人は交際するようになる。かつて、Aさんと村山が付き合い始めた時と同じパターンが繰り返されたかのようである。
 そして今度は、村山が別れを突きつけられることとなった。
 しかも、交際をはじめて1〜2か月ほどで、2人は結婚を決める。その年の12月には、勤め先の上司に結婚する旨の報告をしている。
 しかし、村山はAさんと別れた直後から、由希子さんへの嫌がらせを始めていた。村山は由希子さんと同じ店舗で働いていたが、昼間はごく普通に平然と勤めていた。
 その一方で、村山は由希子さんが帰宅する際に待ち伏せたり、自宅まであとをつけたりするなどのストーカーまがいの行為を繰り返していた。また、由希子さんの携帯電話に「とっとと新しい男を探した方がいい」などといった匿名メールを、何度も送りつけることもあったという。

 こうした嫌がらせに、由希子さんはスーパーの同僚に、「村山さんからつきまとわれている」「変なメールが来て気味が悪い」などと相談していたという。
 しかし、迷惑なメールは村山が母親の携帯電話を借りて送っていたものだったため、当初は村山が送っていたとはわからなかった。また、ストーカー行為もとくに危害を加えられるものでなかったことなどから、結局、由希子さんひたすら我慢するしかなかった。
 そうした村山の陰湿な嫌がらせが続いていたものの、Aさんと由希子さんは2007年5月に婚姻届を提出。晴れて正式に夫婦となった。7月にはハワイで挙式する予定が決まった。
 2人は仙台駅から8キロほど離れた住宅街にアパートを借り、新婚生活を始めた。事件が起きたのは、その直後だった。
(つづく)

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