主演ドラマ「太陽と海の教室」(フジテレビ)が21日にスタートする織田裕二。19歳のときに映画「湘南爆走族」で準主役デビュー。
オーディション時、審査員に言われた通り、演技をしようとする織田を、相手役の男性がいきなり突き飛ばした。ケンカのシーンではなかったが、手を出された織田は「ふざけてんじゃねーぞ」と思わずやり返してしまった。これが迫真の演技として評価され、8万人の中から選ばれ、デビューすることに。
織田と犬猿の仲といわれる柳葉敏郎にもデビュー時のエピソードがある。当時、一世風靡セピアのメンバーとして活動していた柳葉が、路上からテレビへと飛び出すきっかけになったのが1983年スタートの「欽ドン!良い子悪い子普通の子おまけの子」。番組のキャスティングに“強運”を重視する萩本欽一は、番組主演者オーディションの最終選考に残った10人を突然、自宅へ帰した。1時間後に家に電話をして、繋がった人を合格にしようと考えたのだ。
そして唯一、電話に出たのが柳葉だった。柳葉はこれでレギュラーの座をつかみ、テレビの人気者となった。
グラビアアイドルの夏川純のデビューは、漫画雑誌「週刊ヤングジャンプ」のグラビア。ヤンジャンは人気グラドルへの登竜門で、掲載までの道のりはかなり険しい。
グラドルにあこがれていた夏川は、ヤンジャンに載っていた“ファンレターのあて先”に誤って履歴書を送ってしまったのだが、それが担当者の目に留まり、念願のデビューを果たしたという。
現在、吉本興業の若手芸人のほとんどが養成所である「NSC(吉本総合芸能学院)」を経てデビューする。NSCに入学する際、簡単な面接があるのだが、NSC史上初めて試験に落ちた男がいる。お笑いコンビ・千鳥の大悟だ。
面接中、彼はNSCの面接官にキレ、「お前らよりわしの方がおもしろい」と言い放ち、「帰れ」といわれても素直に帰らなかったため、落ちてしまったのだとか。ちなみに、千鳥は後に吉本興業のオーディションを受けて合格、デビューにこぎつけている。
こうやってみると、やはり売れる人は、当然、努力もしているだろうが、強運も持ち合わせているようだ。