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お笑い芸人 豪快伝説 其の五『萩本欽一』

 お笑い芸人。コメディアン。エンターテイナー。そんな彼たちがかつて刻んだ偉大なる伝説、爆笑列伝を紹介していく連載の5回目。フィフスバウトは、“昭和の視聴率男” 萩本欽一だ。

 萩本欽一こと欽ちゃんといえば、80年代にもっていた冠番組の週間視聴率の合計が100%に達したリビングレジェンド。今ではバラエティ番組の基礎となっている、女性アシスタント、座つきの作家、ハガキ読み、素人いじり、ピンマイクなどを創始したことでも有名だ。また、手垢のついていない一般人を主役級にポジショニングすることでも知られている。そのオーディション方法は、ならではだ。

 たとえば、デビュー曲「ハイスクールララバイ」が、いきなりミリオンヒットとなったイモ欽トリオ。彼らは、フジテレビ系『欽ドン!良い子悪い子普通の子』のために集められたトリオだが、このオーディションで良い子役の山口良一は、抜群の演技力で即採用された。

 しかし、イモ欽のセンターポジションにしてメインボーカルという大役を担う普通の子こと「フツオ」には、オーディションで誰よりも早く落選し、演技経験ゼロの関西の現役高校生・長江健次を大抜てき。「デキる人間だけでは成立しない」という考えのもとだった。当時の長江は、「歩き方から、できていない」ほどのクズ人間。しかし、その普通以下の人間がのちに社会現象を巻き起こすほどのスーパースターになり、同番組は最高視聴率38.8%を叩きだした。

 ちなみに、同番組の続編となる『欽ドン!良い子悪い子普通の子おまけの子』では、運をテーマにオーディション。最終選考まで勝ち進み、あとは合格者発表というところまで来たとき、欽ちゃんは待機していた10人を突然、自宅へ帰した。その1時間後、自宅に電話。つながった人を採用しようという魂胆だった。いわく、「仕事がない。金がない。女がいないから帰るしかないヤツは、相当運がたまっている」。そのとき、9人が不在。唯一帰宅していたのが、柳葉敏郎。柳葉は1983年、良川先生役で芸能界デビューをはたした。

 かの木村拓哉がSMAP結成当初、欽ちゃんの番組オーディションを受けた際、好きな食べ物を聞かれて、「お母さんが作ったおいなりさん」と答えて、スーパースターになると確信した欽ちゃん。萌芽の目は、つねに養われているようだ。(伊藤由華)

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