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キャバ戦記10 キャバクラで暖かくなるには…

 寒い冬の時期、暖かい気持ちにちょっぴりでも浸りたい場合はどうするか?
 答えは1つしかない! キャバクラに刺激を求めに行くのだ。当然、心に刺激を与えるだけで終わってはならない。お店という名の壁を超え、キャバ嬢の心へ深く入り込み口説くことが目的である。その信念を固く心に誓った上で都内の某キャバクラへ足を運んだ。

 初めて行くお店だった為、筆者のチェックポイントをクリアしているかが気になる。
 その1、ルックスの平均レベルはどうか?
 その2、キャバ嬢の数は足りているか?
 その3、話が合うキャバ嬢はいるか?
 他の細かい点は抜きにして、まず楽しめるかどうかの最低基準はクリアしていて欲しいといつも願っているがその心配は杞憂だったようだ。

 ミワ(仮名)とは会話のトーンが合ってそれなりに盛り上がった。実は盛り上がるトークのコツがあるのだ。それは「他の人とは違う興味深い話をすること」。キャバ嬢相手に限った話ではないのだが、男女を問わず仕事から遊びにまで広範囲で使える。
 最近、流行っている会話のコツのマニュアル本には、「相手に興味を持つ」なんてあるが、そんなものは無視しちゃって良いと思っている。特にキャバ嬢と同じ土俵に乗ってしまうと非常に不利になってしまうからである。まず自分のペースに引き込むことが一番大切なことだ。

 フリーで入店した場合は1セット(45分から60分)の間に2回から4回ほどキャバ嬢が入れ替わり立ち替わりで席につくので、短い時間の中で相手の出方を窺いつつも攻めないといけない! 現在、世界の主流になっているサッカーのように守りと攻めが一体型になった展開の速い口説きプレーが求められるわけだ。
 たまたまキャバ嬢に気に入ってもらえてプライベートで遊べるような幸運に恵まれる機会もあるが、それは他のお客よりも何か優れているものを持っていて意識的に活用しているか、無意識的に活用しているかのどちらかである。

 それをわかっていたとしても、なかなか上手く口説けないのがキャバクラなのだ。

 今回、席についたミワ(仮名)から「連絡先交換しよ」と言われ、連絡先を教えてもらった。何か気乗りはしないと思いつつ「帰ったらメールするから」と伝えた。すると「そういう人は連絡しないよ」とズバリと切り捨てられた。
 キャバ嬢を口説くのが目的であるが、あまり気乗りがしない相手にまで頑張ろうとは思わない。その本音を10分程度、会話しただけで見抜かれた。恐るべし!!
 キャバ嬢に見透かされないようにしっかり戦略を練り直さなければならない。

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