公表しなかった理由について、県警は「被害者からの診断書が事故の数日後に出たことや、軽微な事故であったため、逮捕には至らず書類送検とし、発表するケースでもないと判断した」としている。
書類送検容疑は、7月31日午後2時頃、長崎市内の立体駐車場で自家用車をバックさせた際、後ろに停車していた乗用車に衝突し、乗っていた40代と20代の女性2人の首に全治1週間のケガを負わせた疑い。
巡査はそのまま別の階に移動し、さらに駐車中の別の軽自動車にも接触したが、放置して立ち去った。その後、近くの商業施設で食事をしていたところ、通報を受けて駆け付けた警察官に見つかった。同日、巡査は非番だった。
調べに対し、巡査は「大したことはないと思った。事故がばれたら上司に叱られると思った」と話しているという。
県警監察課の神田安一次席調査官は「若手に対して指導、教養を徹底して再発防止と信頼回復に努める」としている。
警察官が人の車にぶつけておいて、「大したことはないと思った」と言っているようではおしまいだ。戒告の懲戒処分も随分軽いようにも思えるが…。
(蔵元英二)