総合プロデューサーの秋元康氏は、この同時発売について、「それぞれのレコード会社の発売日が調整つかなかったから」と説明。また、「AKBグループで同日発売は避けたかったです。どちらの順位が上とか下とか言われるだろうし」とも語っていた。さらに、「対決ではありません。もし、対決にするなら、もっと、お祭りにしてお互いに煽り合うでしょう。ルールも明確化したでしょう」とも。
しかし、秋元康氏が以上のように説明しても、発表当時から、「いったいどっちのCDがランキングで第1位を獲るのか」ということがファンの間で話題になった。事実上、第1位を獲得したグループが、地方グループのトップとして認識されることになるだろう。また、23日深夜に放送された「有吉AKB共和国」では、両グループの同時発売の前哨戦として、トークバトルも行われた。SKE48の須田亜香里がバッグの中に入れば、NMB48の山本彩は自身の写真集の全裸にしか見えないカットを披露して応戦し、同時発売を盛り上げた。
ちなみに、SKE48とNMB48では、今回のシングルでセンターの意味が異なっている。SKE48のセンターは、松井珠理奈と松井玲奈。グループの顔であるW松井のWセンターというのは、これまでのSKE48の流れと変わらない。前回のシングル「12月のカンガルー」では、北川綾巴と宮前杏実というフレッシュなメンバーをセンターとしたが、今回は冒険はせず、保守的な姿勢である。
一方のNMB48も前回のシングル「らしくない」では、これまでセンターとして、そしてリーダーとしてグループを牽引してきた山本彩はセンターではなく、白間美瑠と矢倉楓子という若手メンバーを抜てきした。さらに、今回のセンターは、すでに卒業を発表している山田菜々を抜てきしている。SKE48に比べて積極策を採用している。
センターの使い方で差を出した両グループだが、どちらが吉と出るのだろうか、興味深い。