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必ず起きる巨大地震から我が身を守れ! マップ付「安全地帯」(3)

 日本海を南下していくと、鳥取、島根の確率が低い。鳥取市は5%、松江市は2%、山口市が4%といったところだ。
 しかし2000年には鳥取県西部地震(M7.3、最大震度6)が発生。“地震空白域”とされる地域で発生したため、研究者も驚いたそうだ。ただし、人がそれほど住んでいない地域で起こったために死者数は0だった。
 「鳥取県に被害を及ぼす地震は、主に内陸や沿岸部の浅い場所で発生する地震と、南海トラフ沿いで発生する地震の影響による揺れがあります」(地元記者)
 鳥取県東部で過去に発生した地震としては、1943年の鳥取地震(M7.2)が知られている。鳥取平野のほぼ直下で発生した地震で、鳥取市では震度6が観測された。この半年前には、ほぼ同じ場所で2日続けてM6.2規模の地震が発生している。また、島根県の活断層では、宍道湖周辺に活動度の低いものが分布するほかは、ほとんどないという。

 九州の場合はマップを見る限り安全圏か。福岡、佐賀、熊本は8%、長崎は5%である。福岡県では2005年に福岡県西方沖地震(M7)が発生したことは記憶に新しい。ただし福岡・佐賀県では、それまで地震による揺れは最大で震度4までしか観測されたことがなく、大きな地震は少なくとも百数十年に一度。つまり、期間だけを見ればそれだけ安全な地域ということになる。
 長崎県では雲仙普賢岳の噴火や南海トラフ沿いで発生した巨大地震の影響以外は、目立った地震もない。
 「過去にさかのぼれば、1707年の宝永地震(M8.6)や、1854年の安政南海地震(M8.4)では、地震の揺れや津波による被害が生じました。また、1946年の南海地震(M8.0)でも、家屋への被害が出ています」(地元記者)
 これらを考えても、30年単位の危険性で考えれば、九州は比較的安全ということだ。

 近い将来、必ず来る巨大地震。まず心配はないとされてきた地域にも大きな地震が発生することはままあることだが、やはり自分の身は自分で守るしかない。こうなった以上、発生確率が低いとされる場所への移住は一つの選択ともいえる。
 その際には、今後30年間を見れば北海道や日本海側、さらには九州の安全圏が妥当なのかもしれない。

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