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オールスター開催記念 特別企画 プロ野球「光」と「影」 オールスター戦を100倍楽しく観る方法(1)

■圧巻の9連続奪三振!
 球宴史上最高のパフォーマンスといえば、伝説となっている江夏豊(阪神)の9連続奪三振だろう。
 1971年の第1戦【西宮】1回裏から3回裏までに奪ったもので“餌食”になったのは有藤通世(ロッテ)、基満男(西鉄)、長池徳二(阪急)、江藤愼一(ロッテ)、土井正博(近鉄)、東田正義(西鉄)、阪本敏三(阪急)、岡村浩二(阪急)、加藤秀司(阪急)の9人。
 江夏は、9人目の加藤がカウント1-1からバックネット寄りにファウルフライを打ち上げると、捕手・田淵幸一(阪神)に「追うな!」と叫んだ。そして、4球目の外角ストレートで見事に加藤のバットに空を切らせ、大記録を達成した。投球数は41で1人当たり4.5球だった。
 ちなみに、その大記録のおかげで、江夏自身が2回表に米田哲也(阪急)から3ランホーマーを放ったこと、パの打撃陣がセの投手陣にノーヒットノーランを喰らってしまったことは意外と知られていない。
★試合結果=セ5-0パ

■あの大記録、再現なるか…
 江夏(阪神)の9連続奪三振という大記録から13年たった'84年の第3戦【ナゴヤ】で、江川卓(巨人)が「あと1人」という8連続奪三振を記録した。
 4回から二番手として登板した江川は、最初の打者、2番の福本豊から蓑田浩二、ブーマー(以上阪急)、栗橋茂(近鉄)、落合博満(ロッテ)、石毛宏典(西武)、伊東勤(西武)、そして代打のクルーズ(日ハム)と8人をメッタ斬り。そして、あと1人での大記録達成という9人目の大石大二郎(近鉄)を、ストレート2球であっという間に追い込んだ。これを見て誰もが「9連続奪三振達成」間違いなしと思った。
 しかし、江川が投げた3球目は、三冠王の落合から「表示された147キロという数字よりも実際の方が速かった。今、日本で一番速い投手」と絶賛された直球ではなく、なぜかカーブ。それを大石にちょこんと当てられセカンドゴロ…。夢の大記録は泡と消えた。
★試合結果=セ4-1パ

■代打逆転サヨナラ本塁打!
 '74年の第1戦【後楽園】だった。2-1とセが1点リードで迎えた9回裏、パが一死一塁と同点の走者を出した。ここで野村克也監督(南海)が代打に指名したのが、通算27本の代打本塁打を記録し、“代打男”と称された高井保弘(阪急)。
 高井は期待に応えて、見事に松岡弘(ヤクルト)から劇的な逆転サヨナラホームランを放った。まさに“代打男”の本領発揮! 球宴史上唯一の代打逆転サヨナラ本塁打であった。
★試合結果=パ3-2セ

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