「大同江ビールの容量は500ミリリットル、アルコール度数4.8%、原料は麦芽、ホップ、水、さらには米を使っているのを特徴としています。他には日本では一般的に表示されていない麦汁濃度の記載もあり11%となっています。このビールは、故・金正日総書記が『人民に良質なビールを届けたい』との号令一下、プロジェクトがスタートしましたが、海外からの要人や観光客用で、高額のため北朝鮮の庶民が飲めるものではありません」(北朝鮮ウオッチャー)
そんな大同江ビールが、7月からタイのバンコクにある北朝鮮レストランに登場したという。
「すでに中国化が著しいラオスやカンボジア、ベトナムなどタイの周辺国の北朝鮮レストランでは、大同江ビールがこっそり提供されていますよ。SNSにも投稿されています。ただし、いずれの地のレストランもメニューには載っていない裏メニューのような扱いで、パンフレットでは紹介されていたりします。某国の北朝鮮レストランで大同江ビールのラベルを撮影しようとしたら、責任者が出て来て拒否されたそうです。ちなみにハノイの某店では大同江ビール1本10ドル(約1080円)もし、プノンペン(カンボジア)などの各店舗でも同等金額で提供されているようです」(同・ウオッチャー)
中国へ輸出されている大同江ビールの輸入元は「丹東中威工貿有限公司」だが、北朝鮮レストランのスタッフが大同江ビールの撮影を拒否したのは、これらが経済制裁下の折でもあることから、正規輸入ではなく、中国からハンドキャリーで持ち込んだグレーな製品だからだと思われる。
グレーかもしれないが、ビール党なら一度くらいは大同江ビールで“乾杯”してみたいのでは!?