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不況の中、宮崎あおいはギャラが大幅アップ

 不況のあおりで経費削減の嵐が吹き荒れるテレビ各局。中でも大きな打撃を受けているのが連続ドラマの制作費だ。主役級の有名女優たちのギャラは軒並みダウン。しかし、あの若手女優のギャラだけは大幅にアップしているという。

 「4月スタートのドラマ一覧をみると、深夜時間帯のドラマが増えた。出演者のギャラは抑えられるし、それで視聴率を取れたら儲けもの」(テレビ誌記者)
 4月ドラマのラインアップをみると、ビッグネームの女優で主役を務めているのは天海祐希主演のフジテレビ系「BOSS」ぐらい。「天海は昨年の主演ドラマ『Around40』が流行語大賞となった“アラフォー”ブームの火付け役となったこともあり、1話200万円で現状維持」(フジテレビ関係者)というが、ほかの主役級女優はギャラが折り合わず使われなかったようだ。
 「このところ、連ドラから遠ざかっている松嶋菜々子は1話あたり400万円を決して譲らず使われなかったが、妥協して250万円にダウンしたようなので、7月以降の登場があるかもしれない。仲間由紀恵は350万円から200万円、産休明けドラマの争奪戦を各局が繰り広げた篠原涼子でさえ230万円から180万円にダウン」(芸能プロ関係者)

 仲間は「ごくせん」、篠原は「ハケンの品格」など視聴率20%超えのドラマがあってもそうなるのだから、ほかの女優はもっと厳しい。
 「主演ドラマが当たらない伊東美咲は250万円から100万円に。柴咲コウは200万円から150万円、長澤まさみは150万円から120万円、菅野美穂でさえ150万円から120万円にダウンしたようだ」(同)
 そんな中、昨年、NHK大河ドラマ「篤姫」で大ブレークした宮崎あおいは民放ドラマにあまり出ていない“プレミア”もあり、かなりアップしたという。
 「民放ドラマは05年以来出ていないが、その時までは30〜50万円ほどのギャラだった。ところが、事務所には1話150万円での連ドラ主演のオファーが殺到しているそうだ。ただ、映画をメーンにしているので、連ドラのオファーはなかなか受けないと思う」(映画プロデューサー)
 人気女優も不況の波に勝てず、かなりお寒いギャラ事情だが、最大の原因はテレビ局のCM収入の減少だ。
 「民放各局のスポットCMは、4月スタートのドラマ枠でまだ余っている状態。この状態が続けば、7月スタートのドラマはもっと制作費が減らされ、主演女優のギャラも下がる」(先の芸能プロ関係者)
 このままでは、ますます視聴者の“ドラマ離れ”が加速しそうだ。

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