昨年暮れの有馬記念は10着。右回りは内にモタれてしまうところがありますし、メンバーもトップクラスですから、悲観することはないでしょう。むしろ、強敵と戦ってきた経験が、飛躍の4歳を迎えて生きると私は踏んでいます。実際に馬体も500キロまで増加。時期的なものを差し引いても、たくましさを増してきた印象を受けます。
合わせて前々走のステイヤーズSでは、しっかり折り合いがついていたように、精神的にも大人になってきました。緩い流れを最後方からじっくり追走。メンバー最速の上がり3F35秒1で追い上げたレースぶりには、長距離ランナーとしての資質の高さを垣間見ることができました。
もともと、菊花賞は前が壁になる不利がありながら6着、神戸新聞杯でもディープスカイから0秒4差の4着とクラシック戦線でも善戦してきた力量馬。シーズンオフの手薄なハンデ重賞なら、待望のステークスウイナーへの仲間入りも夢ではありません。
肝心の体調もバッチリ。中間はここを目標に、意欲的に長めを乗られて準備を整えてきました。先週と今週の追い切りでは鞍上の武士沢騎手がまたがり、好時計を連発! 期待は高まるばかりです。長い直線で身上の末脚を生かします。