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「好きな女子アナランキング」大江麻理子5位から見えてくる、ある傾向

 全国の女子アナ好きが注目する、毎年恒例「好きな女性アナウンサーランキング」(ORICON STYLE主催)第7回の結果が、先日発表された。

 過去5回連続でグランプリに輝き、殿堂入り扱いで当ランキングからはすでに卒業した「女子アナ・オブ・女子アナ」高島彩のフジ電撃退社宣言で、揺れに揺れた2010年の女子アナ業界だが、絶対女王アヤパンに代わる「ミス女子アナ」は今後現れるのだろうか。

 2010年のグランプリに選ばれたのは、アヤパンに代わる「新・朝の顔」ともいえる日テレ・西尾由佳理。彼女の実績を考えれば、まぁ妥当な結果であろう。その他ではアヤパンから『めざましテレビ』メインMCのバトンを譲り受けた生野陽子が3位に、ショーパン同様に『めざまし』でトコロテン式に出世を果たした加藤綾子が4位に急浮上したのが興味深い。ショーパンvsカトパンの、仁義なき「ポスト・アヤパン」争いも要注目なのだが、やはり女子アナ好きに浸透する『めざまし』ブランドの相変わらずの強さをまざまざと見せられた思いだ。

 西尾以外の上位をフジ勢が独占する中(『めざまし』から『とくダネ!』に異動の中野美奈子は2位)、特筆すべきはテレ東・大江麻理子の昨年圏外からの5位ランクインであろう。彼女のホームグランドといえば、ユル〜い街歩きバラエティ『モヤモヤさまぁ〜ず2』(毎週日曜19時〜)である。
 さまぁ〜ずの毎度毎度の大江への中学生レベルのセクハラがウケている『モヤさま』であるが、深夜枠での人気からゴールデン昇格を果たしたものの、視聴率は5%ラインを行ったり来たりの状況。他局なら、ワンクールで即刻打ち切りされてもおかしくない数字だ。

 しかしながら、この低視聴率番組をホームとする大江が、好きなアナランキング5位と健闘したのは、実に面白い現象である。1〜4位に「朝の顔」がズラリと並んだことからもわかる通り、「好きなアナ=よく見るアナ=とりあえずつけたTVにいつも映っているアナ」という「『好き=なんとなく』の方程式」が依然健在なのは間違いない。
 それとは対照的に「モヤさまの大江」が5位という結果には、女子アナ好きの新しい潮流を感じるのである。要するに、上位4者に共通する「なんとなくいつも見てるから」という消極的な支持ではなく、大江を積極的に支持したいという特定の層の、明確な意志が結集した結果の5位であるように見えるからだ。
 つまり、女子アナ人気ランキングが、不特定多数のぼんやりした支持によって成り立っている傾向に、いわば「ヲタ」的な強固な支持層を持つアナが割って入る、新しい局面を迎えたように思えるのだ。

 この結果は、民放各局バラエティの番組作りにも影響を与えるかもしれない。大江人気の源泉『モヤさま』であるが、もはやこの番組は、さまぁ〜ずがいかに大江にセクハラを仕掛けるかの一点のみが主旨であるような印象すら覚える。今や「初めに大江ありき」な番組なのである。
 現在、テレビ業界も未曾有の不景気にあえいでいる。制作費削減のために、今後も各局バラエティで女子アナが重宝される機会は増える一方だろうが、大江の成功に倣い、女子アナのフィーチャーに主眼を置かれた企画が増えてくるのかもしれない。つまり、バラエティにおける女子アナが「かわいいだけの添え物」でいられる時代が、もうすぐ終わりを迎えることになるかもしれないのだ。

 大江麻理子の5位は、単なる5位ではないと、あえて断言させていただこう。
(由利かもめ)

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