夫婦問題に詳しい行政書士の露木幸彦氏が「以前は夫がトラブルを起こして、それに悩んでいる妻からの離婚の相談が多かったんですけど、最近では逆に妻のモラハラとか言動に対して、悩んでいる夫の方からの離婚の相談が増えてます」と指摘。
そのため、これまで妻側に問題があっても、離婚する時は夫にデメリットがあるケースが多かったが、その流れも変わってきているのだという。
まず、親権に関して露木氏は「妻と同じくらい家事も育児もできる夫、イクメンが増えてきているので、その辺も踏まえて離婚するから、必ず母親が引き取るのではなくて、父親が引き取るというケースも最近…」とイクメンの増加が親権に影響を与えていると説明。
次に、財産分与についても「今までイメージとして、夫だけの財産を、例えば半分を妻にわたすという流れだったんですけど。今は妻が貯め込んでるケースも多いので、夫の財産と妻の財産を合計して真ん中で割ると。(多額の慰謝料を妻が請求することは)そう上手くいかないでしょうね」と女性の労働参加が進んだため、慰謝料で夫側が涙を飲むケースも少なくなってきているようだ。
また番組では、モラハラ妻に悩まされ離婚を考えている夫に露木氏は、夫婦で“夫婦カウンセリング”に行くことをアドバイス。
「お互いの話を聞いてもらって、妻も自分がモラハラだって夫婦間では認めないけれども、専門のカウンセラーが『そういう発言はモラハラなんですよ』と認定してくれることで、それが一つ証拠になって、将来的に離婚になったとしても、妻のモラハラで離婚せざるを得ない、という風に持っていくことができるわけですね」とカウンセラーを証人してしまえば、離婚を有利に進められると語った。
「離婚すれば親権が取られる…」「財産をガッポリ持ってかれる…」と考え、モラハラ妻に離婚を切り出せない夫は多いだろう。
だが、状況は変わってきているので、一度専門家に相談してみると良いのかもしれない。