同番組は「ロリコン・暴力 アニメ規制は必要か?」というテーマを放送。今年7月に岡山県で起きた「小学5年生女児 誘拐監禁事件」を例に挙げた。犯人の「自分好みの女性に育てようと思った」という発言を取り上げ、容疑者の壁には美少女アニメのポスターが貼られていたと強調。また、アニメ「魔法少女リリカルなのは」で描写されている全裸変身シーンや小学生女子児童の入浴シーン、漫画「こどものじかん」で小学生の女子生徒がパンツをヒザまでズラして教師を誘惑するシーン、アニメ「魔法少女まどかマギカ」で美少女が拳銃で頭を打つシーン、アニメ「進撃の巨人」で巨人が人間を捕食するシーンを、過激なシーンの例として放送した。
アニメ規制賛成派で番組にゲスト出演した東京未来大学こども心理学部長の出口保行教授は、何かを真似する“モデリング”行為を説明し、「アニメや漫画を読んで描いてある行為を真似しようと思うことが、動機の形成に大きな影響がある」とアニメと犯罪の因果関係を指摘。
たけしは「影響与えることは間違いないのよね。俺が子供の時は一切アニメ・漫画なんて見せてくれなかったから、プロレスばっかり見てた。そしたら力道山の真似して、相手が死にかけたことがあるのよ。もうちょっとで少年院とか。アニメも表現の自由とか、漫才も表現の自由だけど、得てして真似しちゃう場合もあるかなという感じもあるし。だから、この話はどっちサイドに立つかで、両方ともいえるんだけど。なんか妙な気になるよね」と難しい問題であるとした。
アニメ規制賛成派と反対派の激しい議論が交わされたが、たけしは「文化全体でいくと、偏んなければいいんじゃないかと思うけどね」と寛容な考えを示し、中立的な立場をとった。