ひと月ほど前の話になるが、ストリートスタイルを狙ったテレビ愛知オープンで故障馬の影響をモロに受けたのが同馬とコスモベル。被害甚大で3角から全く競馬にならず、ともに16、17着の惨敗。今回はその時のリベンジ的な意味合いでコスモベル◎。一年半以上勝ち星から遠ざかっているが、昨年のサマースプリントシリーズで好戦しておりこのメンバーなら力量上位。今季も休み明けのオーストラリアTで中位から馬群を割ってサンダルフォンの僅差3着しており能力面に翳りはない。陣営も、ここで賞金を加算して再度サマーシリーズへ向かう腹積りだろう。他では、新潟の駿風Sを勝ったテイエムカゲムシャ(54キロ)がハンデに恵まれたような気がする。1000mでも好位に付けられる先行力は魅力。注意したい。
【馬連】流し (11)軸 (1)(2)(7)(13)(15)
【3連単】2頭軸マルチ (11)(15)軸 (1)(2)(7)(13)
◆マーメイドS G3(阪神10R)
軽ハンデ馬を狙え! というのが鉄則になりつつあるマーメイドS。ハンデ戦となった2006年以降、53キロ以下の馬たちが上位を席巻。これほど顕著な傾向のハンデ戦も珍しい。裏読みで今年あたりは逆かな?と思わないでもないが、雨も降りそうだし“軽い馬”に軸足を置いて予想したい。◎は53キロのブライティアパルス。前走のメイSでは、控える競馬でショウワモダン(次走、安田記念V)、シルポート(同、エプソムC2着)を相手に小差の3着。3歳時の秋華賞4着をフロック視される向きもあったが、力なくして牡馬の重賞級と接戦するとは考えにくい。折り合い面の進境とともにいよいよ本格化したとみてよいだろう。秋華賞以来となる2000mも今なら問題なくこなせるはず。先行馬有利の開幕週、53キロ、晴雨不問、初重賞制覇へ向けての条件は揃った。相手候補は、冒頭のデータからは外れてしまうが、55キロのニシノブルームーン。力量互角と見られているヒカルより1キロ軽い。こちらは“恵ハンデ”とみなし忘れずに押えておきた
い。
【馬連】流し (9)軸 (3)(5)(6)(13)(14)
【3連単】2頭軸マルチ (9)(14)軸 (3)(5)(6)(13)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。