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ドラマ『ヒモメン』はどこまでリアル?元ヒモの芸人がドラマのエピソードを検証

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川口春奈

 4日、テレビドラマ『ヒモメン』(テレビ朝日系)の第2話が放送され、俳優・窪田正孝が演じる“ヒモ”の碑文谷翔のダメっぷりに「クソメンぶりが突き抜けてる」「嫌だけど ヒモ好きになりそう」などとの声が上がっており、ネットをにぎわせている。

 一般的に“ヒモ”とは、女性に養ってもらい生活する無職の男性をさす。経済的に余裕のない女性さえも手玉に取り、自分自身に貢がせる魅力を持っている。「甘え上手」「嫌なことはすぐ投げ出す」といった特徴があり、それを受け入れる女性も「押しに弱い」「友達が少ない」などの傾向があるそうだ。

 同ドラマの第2話は、翔とヒロインの春日ゆり子(川口春奈)が、1年以内に結婚を予定しているカップルを対象とした“無料食事会”に参加するところからスタート。会場で料理を食べるだけでなく、日持ちしそうなパンなどを持って帰ろうとした翔にゆり子が激怒し帰ろうとする。しかし、その結婚式場でゆり子は、ウェディングプランナーの姉・桜子(片瀬那奈)とバッタリ遭遇。男性を仕事や収入で判断する桜子に、ゆり子はヒモの翔を紹介できずにいた。勘のいい桜子は2人が同棲する部屋まで押しかけてきて、翔に結婚資金を集めるよう詰め寄る。この無理難題に、翔は働かずして立ち向かおうと思案する…というストーリーだった。

 ドラマの世界では事なきを得ていたが、実際にヒモが彼女の身内から“無職であること”を詰め寄られたらどう対応するのだろうか。実際にヒモ経験のあるお笑い芸人コンビ、モンローズの宮本勇気に聞いた。

 「そういった経験はないですが、本人が満足してるなら他人がいろいろと言う権利はないと思います」と宮本は強気な意見を口にした。

 では、彼女の身内にどんな肩書で接していたのだろうか。彼は「彼女の両親には“居酒屋の副店長”として紹介されていました」とリアルな実情を話してくれた。

 また、ドラマで描かれた無料試食会で食べ物をタッパーに詰めるようなエピソードがあったか尋ねると、「自分は持ち帰りしたことはありません。彼女がお金を持っていたので食べたいものはしっかり買っていました」と、ドラマ以上にたくましい答えが返ってきた。

 宮本がヒモになるきっかけは、男性が女性を接客する“ボーイズバー”で働いていた頃のこと。宮本を気に入った女性が「バイトをするくらいならその時間を会う時間に充ててほしい」と言われてからだそうだ。

 ヒモ時代にどんな生活をしていたかを問うと、「朝起きて彼女を駅まで送り、帰宅したら掃除・洗濯などの簡単な家事、そこから部屋でごろごろして彼女をお迎えに行き、飲みに行って寝る。これの繰り返し。毎朝起きると財布に3000円挟んでもらっていた」と、当時の生々しい日常サイクルを明かしてくれた。

 最後にヒモの条件について聞いた。

 「極端な話、おごってもらうのが嫌いな人にはできないのかなと思います。僕は何を食べに行ってもたくさん食べられるように間食を控えて常に少しお腹を減らしておきました。それのおかげで“おいしそうにいっぱいご飯を食べるところが好き”と言われました」

 と話してくれた。ヒモの魅力をキープするためには、相手の喜ぶポイントを見つけてストイックに取り組む能力が必要なようだ。

 リアルなヒモ要素も多いテレビドラマ『ヒモメン』。第3話の予告映像では、エリート医師・池目亮介(勝地涼)にゆり子が心変わりするシーンが流れていた。これにヒモの翔はどう対処するのだろうか?注目が集まる。

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