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行列の出来る? 「町弁(街の弁護士)ダイアリー」中高年登山(3)

 ゴールデンウィークも漸く終わった。毎年のことだが、今年も北アルプスで大量の遭難事故が発生した(亡くなった方々のご冥福をお祈りします)。

 僕も山好きの中高年として他人事とは思えない。実際、僕自身も5月中旬に、新穂高温泉から西穂高への山行を予定。余程の悪天候でない限り決行するつもりだ。
 遭難事故は、究極的には、自己責任の問題だし、他人がとやかく言う事ではないかも知れないが、場合によっては、家族が莫大な捜索費用を負担しなければならないこともある。そのことからも、当事者だけの問題ではなくなることも多いのだ。
 本当に避けられなかった遭難かどうかは当事者しか分からないが、新聞報道で見る限り、装備に不備があったようだ。
 僕自身、今シーズン3回程、冬山を経験したが、冬山は、夏山とは別世界で、そこにいること自体に自己陶酔してしまいそうになる。魅力的な世界だが、反面、死に直面する世界であることも事実だ。自分自身、今回の事故を受けて、慎重な行動をとらなければと改めて思った。
 中高年の山ブームと言われて久しいが、実際、東京近郊の山でも一部の山ガールを除けば、中高年の登山者は多い。

 山は、健康にいいし、それ程お金が掛かるわけでもなく、それなりのスリルも味わえるので、次は、八ヶ岳、次は北アルプス…と段々ステップアップしていける達成感を味わえるのも魅力で、僕もその魅力に取り憑かれた者の一人だ。
 先日、丹沢でご一緒したIさんは、今年で70歳になられると聞いたが、とても若々しい。お話しを聞いていると、昔は大学山岳部で鳴らした立派な「山やさん(登山好き者をこう呼ぶ)」だが、そういった気負いもない。現在もまったりと登山を続けられており、僕も「将来こんな感じで続けられたらいいなあ」と具体的な目標にしたい方だった。

 そんなことを思いながら、GW明けの平日、ちょっと時間に余裕があったので、久しぶりに、TBS近くの隠れ家的フレンチビストロの「A」まで遠征した。
 高級感はないし、サービスも素っ気ないが、味・量共にワールドクラスだ。コストパフォーマンスとしては、最高レベルだと思う。
 ちょっと気になったのだが、12時30分過ぎだったのに、以前に比べて「客がまばら」だったこと。
 以前と価格は変わっていないが、ワンコインランチブームの影響が出ているのかも知れない。
 今の世の中、衣食住全ての面で、何でもかんでも安ければ良しみたいな風潮があるけれども、ちょっと違和感を覚える(こういう事を言うと、お前は、バブル世代のおやじと言われそうだが。実際そうなんですが…)。
 何も必要以上に見栄を張る必要は無いが、たまには一人、ゆっくりと考え事をしながら、時間をかけて、いつもより少し豪華なランチするのも悪くないと思った。
(クレセント法律事務所・弁護士 平手啓一)

<プロフィール>
◎平手啓一(ひらてけいいち)
◎千葉県生まれの静岡育ち、中央大法学部卒業
〜ひと言〜
町の弁護士を四半世紀ほどやっております。これまでの経験から見た法律実務の盲点や新聞テレビで報道されない裏事情を僕なりの観点からコメントします。モットーは「嘘やオベンチャラは書かない」事。本音でいきますので宜しく。あとは趣味に係わる事なども随時、書いていこうと思います。

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