河合はメンバーの中でバラエティ担当。かつてはピンで『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミア)の総合司会を務めており、“第二の中居正広”と呼ばれたことがある。今年は木村拓哉にあこがれ11歳で入所して20年の節目。滝沢秀明さんの助言によって、お笑い路線へキャラ変更した18歳で頭角を現して、09年にはアイドル誌のバイブル『Myojo』(集英社)の「一番おもしろい人部門」で1位を獲得した。
テレビ番組で出番を多く獲得するきっかけとなったのは、木村を始め、KAT-TUN・亀梨和也、嵐・松本潤ら先輩の歌唱&ダンスシーンのものまね。メジャーな先輩の力を借りることで、テレビでカットされない手法を会得した。
いちばん得意とするのは当然、木村。主演ドラマはもちろん、ライブ映像、その特典映像までをも、くまなくチェック。ダンスの特徴、歌唱の仕方、表情、台詞は完コピしている。さらに、お気に入りブランドや愛用品を調べ、同じ物は高級すぎて買えないため、似た柄・形状を探して買う。
河合の片思いは木村本人の耳に届いており、およそ2年前、対面の時を迎えている。ラジオ制作会社のスタッフが振り返る。
「当時、河合さんは、放送作家の鈴木おさむさんのラジオ『よんぱち 48hours 〜WEEKEND MEISTER〜』(当時/TOKYO FM)の月1ゲストアシスタントでした。ある日の番組後半で、木村さんの主演ドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)の大ヒット主題歌『LA・LA・LA LOVE SONG』(久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL)をかけました。その曲を偶然、同局でラジオパーソナリティーを務める木村さんが聴いていて、帰るために廊下を歩いていたその足で、生放送に乱入したんです」
木村と鈴木は、SMAP(2016年解散)がデビューした翌92年にスタートしたバラエティ番組『夢がMORI MORI』(フジ系)以来の仲。当時、まだ駆け出し作家だった鈴木がスタッフで加わっており、のちに『SMAP×SMAP』(同)を大ヒットに導いた。
木村は、自身のファンである河合が、“親友”のラジオ番組に出演していることを知って、サプライズ乱入。それも、交通情報が流れている間に、河合の背後に無言で起立。振り返ると、あこがれのスターが立っているという仰天シチュエーションだった。そこからの河合は、手汗が止まらなかったという。
10月クールのTBS系日曜劇場で、木村はフランス料理の天才シェフ役を演じることが決定。続く20年新春に放送予定の2夜連続スペシャルドラマ『フジテレビ開局60周年特別企画 教場』では、警察学校の冷徹な教官を演じる。高視聴率男の面目躍如。河合の全録は確定か。
(伊藤由華)