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大阪杯 ダイワスカーレットが牡馬陣を完封

 “どんだけ”この牝馬は強いのか…。11頭立てながらGI馬4頭を含む少数精鋭のメンバーで行われた6日の「第52回大阪杯」(GII 阪神芝2000m)。ダービー馬、皐月賞馬、菊花賞馬をなで斬りにしたのは、堂々1番人気に推されたダイワスカーレットだった。注文通りハナを奪うと、4角では他馬をいったん待ってラストスパート。4分の3馬身の着差以上に強い内容で、今年初戦を飾った。

 それにしてもこの強さはどうだろう。1番人気に支持されたものの、古馬になれば男馬と女馬の力差が出てきて当たり前。しかし、それらの常識はダイワスカーレットには通用しなかった。
 有馬記念以来、プラス12kgの馬体増も太め感はなく、むしろ成長分と思えるほどボリュームアップ。そればかりではない。気性面でも少女から大人の女へと成長を遂げた。他馬が行かないと見るや、ハナを奪いにいくのは昨年と同じパターンだが、折り合いはピタリ。人馬一体でレースを引っ張った。
 楽に逃がしてはとメイショウサムソンが3、4番手につけるも、意に介した様子はまったくない。直線入り口で後続グループを引き付けるだけ引き付けると、余裕十分にもうひと伸び。1分58秒7(良)の走破時計で、上がりを3F34秒8でまとめられては、強豪牡馬も手の出しようがない。
 何より、印象的だったのはスカーレットを負かしに早めに動いたサムソン、4角で馬体を併せにいったアサクサキングスの着順だ。がっぷり四つに組んだ結果、キングスはエイシンデピュティに足元をすくわれて3着、サムソンにいたっては掲示板を外す失態を演じてしまった。それほど、スカーレットは強かった。
 「落ち着きが出て、楽なペースで逃げることができた。直線でももうひと伸びしてくれたし、本当に馬が良くなっているね」と安藤勝騎手。「体は増えていたけど、不安はなかった。次に向けて締まってくれば、なお、いいね」と強豪を打ち倒したとは思えないほど表情はサッパリしていた。
 その次走は春の女王決定戦、5・18「ヴィクトリアマイル」(JpnI 東京芝1600m)だ。ステップレースよりも本番の方が相手関係が楽になる? 春の珍事ともいえるこのローテーションも、牝馬の規格を超えたスカーレットだからこそできる芸当だろう。

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