「相手うんぬんより、自分の競馬をすれば自ずと結果はついてくると思っています」。ケイコ役の町田助手の辞書に負けという字はない。前走のフラワーC2着も、オークスの試走にすぎなかった。
「内田(騎手)さんが大事に乗ったのも、オークスを見据えていたから。これから距離を延ばしていくのに、『(スピード優先の)マイルの競馬はさせられない』と、内田さんも言ってました」と、振り返る同助手。結果的にヴィーヴァヴォドカに逃げ切りを許したとはいえ、最後はクビ差まで迫っている。
肝心なのは、オークスをピークの状態に持っていくこと。当然ながら、ここが目いっぱいの仕上げではないが、「現時点では最高の状態です。心配な点は何ひとつありませんね」と、町田助手はキッパリ言い切った。
週末は雨予報だが、「もともと雨馬場は得意な馬。他の馬が苦にする分、こっちは有利になる」という。実際、3走前の菜の花賞では道悪馬場をスイスイ走り、0秒5差突き放す圧勝劇を飾っている。
初重賞勝ちを飾ったゲンのいい東京コースを舞台に、再びベストパフォーマンスを披露する。
【最終追いVTR】角馬場で体をほぐした後、ポリトラックへ。エアラスティング(3歳500万)を1馬身前に置いてスタートし、5F66秒7→52秒1→38秒4→11秒8(馬なり)をマークした。上がり重点の内容だったが、全身を使ったダイナミックなフォームで最後はパートナーに1/2馬身先着。デキは文句なしだ。