10日に更新された琴剣氏のツイッター。そこには日本女子相撲連盟をはじめとした3団体が主催した「第4回全国女子相撲選抜ひめじ大会」での頒布物に、自身のイラストが無断で使用されていたという旨のツイートが記載されており、琴剣氏は絵文字も交えてその怒りを表明している。
また、怒りの矛先が向いているのは無断使用だけではない。往々にして琴剣氏は作成したイラストに自身が描いたことを示す印を添えているのだが、当該イラストからはその印も消されている。あたかも琴剣氏の作品ではないかのように施されたこの修正は、悪質といっても過言ではないだろう。
琴剣氏に対し、あまりにも礼を欠いていると言わざるを得ない今回の一件。怒りと失望が入り混じった前述のツイートは、確認時点で“リツイート”が328件、“いいね”が299件寄せられており、返信欄にも「これはひどい」「著作権侵害に当たる事案」、「厳重に抗議すべきです」といった声が挙がっている。
また、中には主催元の1つである日本女子相撲連盟に対して、事の顛末を問い合わせたというツイートも見受けられた。ただ、現時点ではツイート主に対して返信はされていないようで、日本女子相撲連盟の公式サイト上でもこの一件に関する言及はなされていない。
今回渦中の大会となった「第4回全国女子相撲選抜ひめじ大会」だが、前述の3団体を含む9団体がそれぞれ主催・主管・後援といった形で関わっている。しかし、これだけの団体・人物が関わっていながら、なぜ1人も琴剣氏に対し筋を通そうとした人がいなかったのか。大きな疑問が残るところだ。
もし事前に一言でも相談があったなら、今回のような一件が起こることもなかっただろう。これを機に各関係団体には、より一層の注意を払ってもらいたいものだ。
文 / 柴田雅人