過去に衆院選や参院選、都知事選で出馬経験を積んできた中松氏は今回、同党の特別代表に就任。大川きょう子党首に次ぐ比例名簿2位で戦う。新発明「うでんわ」を装着して会見に臨んだ中松氏は、本紙に「選挙戦では幸福実現党員にこの『うでんわ』を標準装備させ、『改良型フライングシューズ』を履かせてみんなでピョンピョン飛び跳ねたい」と意気込んだ。
中松氏によると、最初に出馬の打診があったのは約2〜3カ月前。同党が都議選に立てた全候補が最下位落選したため、「あれほど惨敗するとは思わなかったので『困りましたねえ』と断り続けたが、それでも熱心に説得されその気になった」という。
都知事選3回連続挑戦など“出馬マニア”の中松氏はこれまで、2001年参院選で徳田虎雄氏率いる自由連合から出馬したことはあったものの、国政選挙ではミニ政党を立ち上げるなどしてそのほとんどを無所属で戦ってきた。築き上げたイメージが宗教色に染まることも懸念される。
ここ数年、幸福の科学は中松氏に信者向けセミナーで講演を依頼するなど関係を深めてきた。中松氏は「信者になるつもりはないが、僕も科学者だから『科学』という名前は気になった」程度だった。
それが2日前、18年間外部の人間とは接触したことがないという大川総裁と直接面会し、出馬を決意したという。
中松氏は「ここ(都庁会見室)で何回も都知事、都知事…と出馬会見してきましたが、総裁は私に『ぜひ総理大臣になってほしい』と言うんです」とニヤリ。
同党が公約として掲げる「消費税ゼロ」「北朝鮮のミサイルから国民の安全を守る」などの政策でも考えが合致するという。
「頭の悪い政治家にまかせていたら、日本は本当につぶれちゃいますよ。やっぱり私が一生懸命やらないと我が国は救えない。麻生首相は漢字も読めないバカだけど、私は漢字が読めますから」などと中松節全開だった。
ちなみに「うでんわ」は、ベルト式で手首に巻きつける携帯電話ケースにすぎない。「胸ポケットでは(マナーモードの)ブルブルで心臓まひを起こしかねない。心臓から遠く、かつ迅速に電話をかけやすいのはここしかない」と言い切った。
ユニークな選挙戦術を伝授するほか候補者擁立にも尽力するという。