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ラジオNIKKEI賞 マイネルエルフが重賞初V

 夏の福島競馬3週目のメーンは、3歳重賞「第58回ラジオNIKKEI賞」(GIII、芝1800メートル、7月5日)。秋に飛躍を期す東西の精鋭がそろったが、注目はGI・NHKマイルCで4着と能力の高さを見せたマイネルエルフだ。まだ1勝馬だが、アーリントンC2着など、実績はこのメンバーなら上位。小回りコースにも良績があり、重賞初Vのチャンスは十分だ。

 前走のNHKマイルCで4着に踏ん張り、底力のあるところをうかがわせたマイネルエルフが、重賞初Vを目指し、みちのく福島に出陣する。
 アーリントンCで2着するなど重賞戦線で活躍しながら、いまだ1勝馬。「能力はあるんだけど、気性的に行きたがる面があって力をフルに発揮できなかった。精神面の成長を待っているところだが、それでも一戦ごとにうるささが抜け、引っ掛かり癖はマシになっているからね。前走くらい頑張れば、GIIIならチャンスは十分あるんじゃないかな」と鹿戸雄調教師は期待をかけている。

 NHKマイルC後はマイネル軍団の関東の本拠地、ビッグレッドファーム鉾田へ放牧に出され、リフレッシュ。24日に美浦トレセンに帰厩した。「厳しいレースをした割に、思ったより馬は傷んでいなかった。向こうで疲れをきっちり取ってから戻したが、ある程度は乗ってもらっていたからね」と同師。「コンスタントに使っていた馬だから、やり出せばそう手間取らない。いつも通り、日曜日(南Wコースで5F67秒3、上がり3F38秒4→12秒5)と水曜日に追えば、いい形でレースに臨めそう」と仕上げに自信を見せる。
 舞台が福島の芝1800メートルにかわるのも好材料。初勝利を函館の1800メートルで挙げ、札幌ではオープン特別のクローバー賞2着、コスモス賞でも3着と好走しており、平坦小回りコースはお手のものだ。
 「先行できるのは強みだし、函館で勝った馬だから馬場が悪くなっても大丈夫だと思う。折り合いがカギだが、レースが流れてくれて、好位でためる形が取れれば、終いは脚を使ってくれるから」と指揮官。「最近は大崩れしなくなったし、実績もあるので楽しみにしている」と腕を撫していた。

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