連ドラ放送期間中の11月は、木村にとって大事な月だ。11月13日が誕生日だからだ。同時に、ジャニーズ事務所に入所した月でもある。芸能活動歴が32年の木村は、中学3年生だった87年11月15日に入所。誕生日の2日後だ。同日入所は、稲垣吾郎と香取慎吾。半年前に草なぎ剛、前年(86年)にのちに同じ高校、同じクラスになる中居正広が入っていた。
この5人に、現在はオートレーサーとして活躍している森且行を加えた6人がSMAPとなった。全員が芸能活動ゼロの横並びスタートだった。はずだが、木村だけはすでにメディアデビューしていたという。
「3歳の時、『サンケイ新聞』(現・産経新聞)に載ったからです。当時、近所のたい焼きが大好きで、おばあちゃんからお小遣いをもらうと、いつも買いに走っていました。そのお店が新聞の取材を受けて、写真を撮る時に、“毎日買いに来る少年”として写り、無事にデカデカ載ったのです。お店のお母さんから満面の笑みでたい焼きを受け取る木村少年。それがのちに国民的スーパースターになるとは、編集部も予想できなかったでしょう」(事情通の構成作家)
72年生まれの木村にとって、たい焼きは、国民的フードと言えた。子門真人が歌った『およげ!たいやきくん』が75年、子ども番組「ひらけ!ポンキッキ」(フジテレビ系)で放送されると、爆発的に大ヒット。ヒットチャートランキングで11週連続トップを死守して、現在までに450万枚以上(オリコン調べ、以下同)を売り上げている。08年に、“日本の最も売れたシングル曲”でギネス世界記録に認定。今なお、歴代シングルランキングで堂々トップ(ダウンロード含まず)だ。
歴代2位は、宮史郎とぴんからトリオの「女のみち」。3位は、SMAPの「世界に一つだけの花」。解散が追い風となって、今年4月発表された累積売上は312.8万枚。9月には、オリコンのシングルロングセラーランキングで歴代1位を獲得している。
“たい焼き”には遠く及ばないSMAP。木村は今でも大好物で、裏ごしされたさつまいもがたっぷり詰まった「鳴門鯛焼本舗のたい焼き」があると、ご機嫌になるという。
「グランメゾン東京」の現場への差し入れ。早くも決定か!?
(伊藤由華)