『半沢直樹』は主演・堺雅人の熱演や、「倍返しだ!!」などの名セリフで人気を博し、最終話の視聴率は42.2%を記録。平成以降の民放テレビドラマ史上第1位の記録を樹立した。『半沢直樹』は以前から続編制作のうわさが絶えずささやかれていたが、堺雅人の大河ドラマ主演によるスケジュール問題などから難航。7年越しの続編が決定したという。
ネットでは「待っていた」という声も多いものの、「あまりに遅すぎた」「もう興味がない」という声も少なくないという。
確かに7年といえば、新入社員は「平」から係長、課長補佐あたりに昇格するころ。堺演じる半沢や周囲の人物の役職も大きく変わってくるだろう。果たして、前作のような「痛快サラリーマン活劇」を見られるのかは未知数である。
その一方、一部の『半沢直樹』ファンの間では、続編制作よりも『半沢直樹』の「再放送」、もしくは「ネット配信」を期待する声も多いという。実はこれまで、『半沢直樹』は人気ドラマでありながらインターネット経由の動画配信は一度も行われておらず、DVDの購入、もしくはレンタルしか視聴手段がなかったのである。
「『半沢直樹』はテレビ番組の公式ネット配信が広まる前の作品で、視聴手段はDVDのみでした。今やTBSテレビは一度放送したドラマをParaviなどの動画サービスで配信することは当たり前になりましたが、『半沢』当時は珍しかったですからね。また、『半沢』は異例の大ヒット作だったのでネット配信を解禁しないことでDVDの売り上げを伸ばす狙いもあったようです」(某芸能記者)
しかし、時代は変わり、今やドラマのネット配信は当たり前に。いつしか『半沢直樹』はリアルタイムで視聴していたファン以外を取り込むことができないまま、現在に至っており、既に「懐かしのドラマ」に仲間入りしているとの声もある。
「2018年に大ヒットした『おっさんずラブ』を放送した日本テレビは放送終了後、ドラマ全話をNetflixやAmazon Prime Videoなどで積極的に配信したことで、ブームを長続きさせ、劇場版へとつなげました。『半沢』はTBSとしてはヒットが約束されたドラマではありますが、さすがに7年前のドラマでは20代前半の若い世代からの共感は得られないでしょう。そのためには一日も早く、『半沢』のネット配信を解禁すべし、という声はTBS内部でも多いみたいですよ」(前述の某芸能記者)
続編ヒットのための「倍返し」への準備が必要そうだ……。