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関越S この相手なら負けられない!ドンクールが主役宣言

 2回新潟競馬、第2週のメーン「関越S」(オープン ダ1800m 22日)の最終追い切りが今朝、東西トレセンで行われた。重賞で3戦連続3着と安定感抜群のドンクールにとって、メンバーが大幅に弱化したここは負けられない一戦。中1週ながら、今朝もBコースで上々の動きを披露。休み明けを使われた効果は著しく、デビューから5連勝した当時の勢いが戻ってきた。
 もう本物だ。5カ月ぶりとなったプロキオンS。9番人気の低評価に反発するように3着に好走したドンクールが、絶好調・後藤騎手を配し、1年4カ月ぶりのV奪取に燃えている。
 「坂路で動いていたからある程度は期待していたんだけど、よく走ってくれたね」前走をこう振り返る佐々木厩務員の口ぶりも滑らかだ。
 以前はすんなりした展開でなければ力を出せなかったが、ここ3走はワイルドワンダー、ヴァーミリアンら砂の強豪相手に連続3着。一時のスランプを脱し、グンと安定感を増した。
 その秘密は調教の工夫にあるという。「Bコースを1周した後、坂路を上ったり攻め馬を随分強化したからね。それに耐えて体質も強くなった」とうなずいた。
 今回、気になる点は久々の後の中1週。「あまり経験がないから」と反動を気遣う佐々木厩務員だが、もちろん、不安よりも期待の方がはるかに大きい。「オープン特別で相手関係は楽だからね。秋に向けて、ぜひとも賞金を加算したい」と気合が入っていた。
 2-3歳時にかけては無傷の5連勝を飾り、カネヒキリなどと互角の勝負を演じていたドンクール。雌伏の時を経てようやく目を覚ました砂の猛者の逆襲が始まった。

 【最終追いVTR】もともと攻め駆けするタイプとはいえ、余力を残したままラスト1F11秒2は立派。馬体もいい意味ですっきりとしてきた。休み明けをひと叩きされ、型通りの良化を見せた。

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