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有馬記念 有終の美飾るか 本紙・橋本記者がダイワメジャー陣営を直撃

 2007年中央競馬も今週のグランプリ「第52回有馬記念」(GI 中山芝2500m 23日)で幕を降ろす。オールキャストが顔をそろえ、ドリームレースにふさわしい白熱戦が展開されそうだ。さて、美浦黄門こと本紙・橋本千春記者が白羽の矢を立てたのは、有馬記念を最後に引退するダイワメジャー。自他ともに認める現役最強マイラーだが、昨年もディープインパクトの3着と好走。距離のメドは立っており、好勝負が期待できる。管理する上原師を直撃インタビューした。

 −−いよいよ引退レースを迎えましたが、最終追い切りを終えての感想をお願いします。
 上原師「滞りなく最終調整を終え、『ホッとした』というのが正直な気持ち。あとは、レースを待つだけです」

 −−最終追い切りはどこに主眼を置きましたか。
 上原師「二五を考えて、道中いかにリラックスして走れるか。もう一点、終いの爆発力をチェックしました。並んでから、最後に2馬身突き放した動きは満足のいくものだった」

 −−昨年(3着)と比較してください。
 上原師「昨年は毎日王冠→天皇賞・秋→マイルCSと3連勝。目いっぱいの競馬が続いた後の挑戦だったが、今年はまだ余力がある。状態は、さらに良くなっている感じだ」

 −−1週前追い切り(12日)はデムーロ騎手が騎乗しましたが、感想は。
 上原師「成長度、背中の感じなどを確かめてもらった。コンビは昨年の中山記念(2着)以来だが、『元気も、パワーもある』といってくれたので、意を強くした。中山は皐月賞も乗ってもらい勝っているし、(大船に乗った気持ちで)全幅の信頼を置いている」

 −−半妹のダイワスカーレットとの対決が話題を集めていますが。
 上原師「厩舎としてはとくに意識はしていない。素晴らしい兄妹だし、2頭とも頑張ってほしい」

 −−最後に意気込みをお願いします。
 上原師「有馬記念は、出走したいからといって出走できるレースではない。その意味で、有馬記念で引退できるのは調教師として冥利に尽きるし、感無量。先行抜け出しがこの馬の勝ちパターンだけど、自分の競馬をして結果を出せれば最高ですね」

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