−−いよいよ引退レースを迎えましたが、最終追い切りを終えての感想をお願いします。
上原師「滞りなく最終調整を終え、『ホッとした』というのが正直な気持ち。あとは、レースを待つだけです」
−−最終追い切りはどこに主眼を置きましたか。
上原師「二五を考えて、道中いかにリラックスして走れるか。もう一点、終いの爆発力をチェックしました。並んでから、最後に2馬身突き放した動きは満足のいくものだった」
−−昨年(3着)と比較してください。
上原師「昨年は毎日王冠→天皇賞・秋→マイルCSと3連勝。目いっぱいの競馬が続いた後の挑戦だったが、今年はまだ余力がある。状態は、さらに良くなっている感じだ」
−−1週前追い切り(12日)はデムーロ騎手が騎乗しましたが、感想は。
上原師「成長度、背中の感じなどを確かめてもらった。コンビは昨年の中山記念(2着)以来だが、『元気も、パワーもある』といってくれたので、意を強くした。中山は皐月賞も乗ってもらい勝っているし、(大船に乗った気持ちで)全幅の信頼を置いている」
−−半妹のダイワスカーレットとの対決が話題を集めていますが。
上原師「厩舎としてはとくに意識はしていない。素晴らしい兄妹だし、2頭とも頑張ってほしい」
−−最後に意気込みをお願いします。
上原師「有馬記念は、出走したいからといって出走できるレースではない。その意味で、有馬記念で引退できるのは調教師として冥利に尽きるし、感無量。先行抜け出しがこの馬の勝ちパターンだけど、自分の競馬をして結果を出せれば最高ですね」