師走の阪神JFでは、「距離はギリギリ守備範囲」(石坂師)という1600mで、早くも桜当確ランプをともらせたウオッカ相手に、テン良し、中良し、終い良しの完ぺきなレース運びで堂々、クビ差の大接戦を演じて見せた。
「体は10kgくらい大きくなっているし、確実に暮れからパワーアップ。成長しているよ」と愛馬の“バージョンアップ”に目を細めた師の言葉を裏付けるかのように、7日の最終追い切り(坂路)では余力を持って絶品の動きを披露している。
「ウオッカとの力差うんぬんの話はここでキッチリ結果を出してから」と強面(こわもて)の師はピシャリと締めるが、自身ベストの距離でファンタジーS以上のパフォーマンスを見せれば、本番でのリベンジ戴冠も決して夢ではない。