逆に人気が急上昇してきているのが『マルモのおきて』で大ブレイクした芦田愛菜ちゃん。CDデビューも果たし、一説には共演の鈴木福君と共に紅白出演も間違いないとの見方がある。CM業界からも引く手あまたで、中には前述の大橋のぞみちゃんから乗り換えた企業もあるとの話だ。
これは女の子に限った話ではなく、男の子でも例外ではない。NHK大河ドラマの『天地人』で直江兼嗣の幼少期を演じたことから人気が上がった加藤清史郎君。その後も『こども店長』などCMで人気のキャラになったが、歳を重ねる事に人気も急激に失速。今年は映画の実写版『忍たま乱太郎』に主演したが、既に芸能界からは見切りを付けられ始めているとの話も出てきていた。
めまぐるしく変わる子役業界。子供らしさと可愛らしさが常に求められる子役の子達の『旬』はもって数年と言われている。大橋のぞみちゃんの人気が急落してしまったのも、成長期を迎えて“子”役とするには背が大きくなりすぎてしまったという事情がある。
急激に干されるのも困る話ではあるが、もてはやされすぎるのも考えもの。現に急に人気者になった芦田愛菜ちゃんは連日のテレビ出演や撮影など、急激に仕事が増え、過労で限界にきているという現場関係者の話もある。
まさしく戦国時代ともいえる芸能界の子役事情。しかし、子役の場合は大人の事情に終始振り回されていると言った方が相応しい。小さい頃から働かされ続けて過労状態になり、後にあまり大成できなくなってしまうジンクスを抱えた子役たち。彼らには子役卒業後も、うまく芸能界で生き残って欲しいものである。