コンドームは選手村の“必需品”とされ、最近の五輪では毎回、大量に配布される。業者は基本的に開催国の企業から選定されるため、東京大会では「当然、日の丸メーカーが選ばれる」との見立てである。
最初にコンドームが配られたのは1988年のソウル大会。以後、常態化し、その数も回を重ねるごとに増え続けている。たとえば2000年のシドニー大会では7万個だったが、'10年のバンクーバー(冬季)では10万個に増え、昨年のロンドン大会では、配布した15万個が、わずか5日間で品切れになった。関係者から「世界一、淫乱な村」と揶揄されるほどなのだ。
ロンドン大会の参加者は約1万5000人。短い滞在期間中に、1人平均10個を使用した計算なのだから凄まじい。そんな実績を踏まえれば、7年後の東京大会は“世界記録更新”への期待が膨らむ。
「長野冬季大会('98年)では『人肌の温度と薄さを実感できる世界初の製品』をキャッチコピーにしたオカモトのコンドームが人気を呼びました。世界には品質面で見劣るシロモノが多いし、国によっては簡単に手に入らないため、お土産に持ち帰ったアスリートも少なからずいたようです。オカモトは当然、東京でも猛烈アピールをもくろんでいます」(スポーツ紙記者)
相模ゴムも負けていない。同社は世界で最も薄い0.022ミリのコンドームを製造している。これを東京大会開催までに0.01ミリ台まで薄めることで「ブッチギリの金メダルを目指す」と鼻息も荒い。
2020年夏、東京湾に“栗の花”の匂いが充満するのは避けられない!?