◎ミッキーアイル
ここでもミッキーアイルの連勝は止まらない。未勝利勝ちが2歳の日本レコード。続くひいらぎ賞も翌日の朝日杯より0.5秒も速かった。前走のシンザン記念こそ2着馬に詰め寄られたが、3連勝のいずれも楽にハナを切って最後までスピードを持続しての逃げ切り。他馬とのスピードの違いは歴然で、世代屈指は疑いようがない。前走は中山遠征後の中3週、馬体重には表れなかったが、腹回りが淋しく映った。今回は短期放牧を挟んで馬体もリフレッシュ。状態は今回の方がずっと良い。開幕週の馬場も向くはずで、懸念材料はほとんどない。収得賞金の関係で他馬より1キロ余計に背負うが、それが問題になるとも思えない。頭鉄板。
頭は堅いが、2、3番手は力が拮抗しており少頭数でも連勝馬券は難解。ミッキーが抜けた人気だけにやたらに買い目を増やすわけにもいかない。展開を考えると、先行馬有利の馬場でもミッキーを追いかけるような位置取りで競馬をする馬は消し。そうなると、末脚の優れた馬が狙いとなる。シンザン記念でミッキーに完敗のタガノグランパだが、3走続けてメンバー最速の上がりをマークしており信頼に足る。もう一頭挙げるとすれば、初戦でヤマノフェアリーを退けたアドマイヤメテオか。前走は、東京への長距離輸送が敗因であり度外視できる。潜在能力の高さに期待。
【馬単】流し(10)軸→(6)(7)
【3連単】フォーメーション(10)→(6)(7)→(6)(7)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。